昨年まで高校入試の出願は中学校がまとめて行っていた。
web出願で今年からそれがなくなる。
受検生(受験生)がみんなばらばらに出願するのだろう。
つまり、同じ中学校でも受検番号がばらばらになるということになるのではないか。
ということがどういうことを意味しているかというと、入試当日に同じ中学校の子がかたまって近くに座っているという以前あった光景がなくなるということになるのではないか。
大きな中学校やその高校の地元の中学校の場合、1教室の大半を占めることもあっただろう同じ中学校の塊が消える。
まわりに知った顔が多くなる安心感が失われるという見方もできるし、逆の見方もできる。
今までは休み時間に周りがみんな多数でわいわい雑談していたのを横目に肩身の狭い思いをしていた子(小規模校とか遠隔地とかあまりその高校を受ける者がいない中学校の子)もいただろう。
出願変更期間に出願先を変更したら受検番号が変わり、先に出願済みの同じ中学校のかたまりとは別になって最後尾につけられるので、昨年までなら出願変更すると周りに知らない子ばかりの教室で受けるという重圧を出願変更組が感じたかもしれないが、今年からは出願変更したorしないで条件が変わることはない。
みんなばらばらなのは出願変更してもしなくても同じだ。
受検番号が受付順ならこうなるが、どうなんだろう。そうなんだろうと思うけど。
今年からの高校受験の実際の風景がどうなるのか、教室に入って見に行きたいぐらいだがそんなことは当然できない。
そういえばむかし、面白いことがあった。
自分が東京の某私立大学を受験したとき(その大学にはうかったが行っていない)、前の前の席が同じ高校の同級生だったのである。
むこうもこっちもびっくり。
東京まで来てまさか大垣の人間に、それも同じ高校の同級生、もっといえば同じ部活(弓道部)だった知り合いがいたのである。
当時の大学入試の出願はどこも書留で郵送だった。
おそらくであるが、同じ郵便局(北高から駅のほうにまっすぐ南下した林町にある小さい郵便局だ。受験シーズンは北高生の出願御用達のような混雑ぶりだった)から同じ日に出願の郵送手続きをしてそのまま重なって送られて東京まで行ったのだろう。
それで大学が受け付けて受験番号を振ったときに近い番号になったのだろうと推察する。
後にも先にもこんなことはなかった。
先日の記事で某大の学長になった知人と同じ大学を受験した(そして同じ大学に入ることになった。彼は一年後に入ったので年度は前後したが)ということは書いたが、あのときも北高から一緒に同じ学部を受けた3人が、試験を受ける講義室が違ったので休み時間に廊下で会って雑談していた覚えがある。
ああ、センター試験(当時)は高校がまとめて願書を出していたのでこういう話の枠外だが、あれも会場こそ同じ高校で一緒(当時は私大のセンター試験参加があまりなくて岐阜大学まで行っていた)だったが、受験した教室は五十音順で受験番号が付けられていたのか何か忘れたが、周りに同じ高校の生徒はあまりいなかったはずだ。
そんなことをあれこれ思い出したのだった。
公立高校入試まであと30日を切った(あと29日)。