kengakujuku.netのサイトに高校入試情報を載せているのは、自分自身のメモ代わりでもある。
ふと何か思ったときに、どこにいても自分の作ったサイトを閲覧すればいろいろ思い出せる。
人間の記憶はいい加減なものだ。
こうだったと思っていたことが実際の数字を見ると違っているなんてこともある。
強烈な印象を残した激変した年の記憶は後々まで残るが、普通の年の記憶はそういう強烈な印象に上書きされてしまいがちだ。
特にこの仕事を四半世紀以上やっていると、いろんな記憶が入り交じり、制度そのものが違うころの記憶もある。
思えば公立高校入試制度もいろいろ変遷してきた。
この塾ができてから「特色化選抜」が導入され、細かい変更が行われた末に廃止されて消えていった。
学区制が取っ払われて、普通科でも専門学科のように県内どの地区の高校も受けられるようになった。
内申点の付け方も、昔は入試のためにわざわざ最終的な評定をつけていた(だから3年生だけ頑張っても救われた)ものが、3学年分の学年評定をそのまま使って足すことになり、しかも最初はどの学年の評定も均等に見ていたものが、3年生の分だけ倍にする今の仕組みになった。
内申点:当日点もこの塾ができた頃(もう大昔だ)は全高校が一律5:5だった。
今のように比率が高校によって違うしくみではなかった。
今は受ける高校によって内申点の意味も変わってくるが、かつては一律全員にとって結構な重みがあったのだ。
それから、入試関連のさまざまな情報公開はネット上を中心に少しずつではあるが進んでいる。
今では各個人が自分のものを開示を申請できる調査書(内申書)だが、大昔はどんな書式になっているかさえも半ば秘密のような扱いだった。
この塾が開校して数年後、高校の玄関前で出願者数の掲示を巡って高校の先生とちょっとした口論になったのも懐かしい。
私が見に来たので慌てて玄関に人数を貼り出した高校もあった。
(どの高校かは言わない)
それまで見に来る人もいなかったのだろうか。
もうずいぶん昔のことである。
そういえば、出願はまだ来月なので「出願者数」では無いが、1月時点での「進路希望状況」の発表は今年もされるのだろうか。
中3生が各中学校に出している「進路希望調査」の全県での集計結果で、以前の回の分は学校で掲示されていたりするのをご覧になった方もいるだろう。
今の入試制度になってから、1月発表の最終回だけはネット上で広く公開されてきた。
昨年は2023.1.23(月)に予告が出て2023.1.24(火)から公開されている(kengakujuku.netの過去記事で確認)ので、同じような日程感なら来週の前半には公開されるはずである。
今のところ何の予告も匂わせもないようだが、こんなところで情報公開が後退していないことを信じたい。
果たしてどうなるだろうか。