(2011年2月28日)
25日の朝刊(中日・岐阜)(他は知りません)で
例の「入試諮問会」が動き出したという記事を
ご覧になった方も多いでしょう。
2月24日に初会合が開かれ、教育長が「諮問」をしたようです。
かつては「諮問」されたことも秘密にされていたと
記憶していますので(記憶違いだったらごめんなさいね)
報道があっただけでも前進したというべきなんでしょうか。
25日、私は中日新聞の記事しかまともに読んでいなかったので、
その程度の感想しか持っていなかったのですが、
その日読まずにスルーしちゃっていた岐阜新聞のほうには
驚くべき奇術、じゃなくて記述が!
何となんとナントNANTO!
諮問会について、
今後の検討スケジュールは
未定だが、
答申は新年度以降になる
という驚愕の内容が、
さら~っと書いてあるではありませんか!
・・・これがどれくらいとんでもないことか、分かりますか?
私が先日書いた予想を超えて悪い話です!
最悪のシナリオを想定すると、
7月まで正式決定が発表されない可能性もあるということです。
来春の入試についてですよ!
普通の神経を持ち合わせていれば
答申が新年度以降になるという段階で
来春からの変更は無くなるはずです。
1年先の入試がどうなるか分からない状況なんて
普通ならあり得ませんよ。
しかし、そこは岐阜県クオリティ(泣)
振り返れば2002年度の入試で初めて特色化選抜が導入されたときも
その正体がだいたい分かってきたのは夏以降でした。
春にはきわめておおざっぱなアナウンスがあったのみです。
ほかにも前例があります。
内申点が現在のように中1~中3までの評定を使う方式に
変更されたときも、前年春に発表されました。
つまりその年の受験生は、中3になってから
「中1と中2の評定も入れますよ」と言われたわけです。
これまでも、それくらいのことは平気でやってきたんです。
大都市圏でこんなことやったらたぶん大騒ぎになるでしょうけど
我ら県民は穏健ですからね・・・彼らはそれに胡座をかいて(以下自粛)。
例えば、大学入試センター試験で
こんなスケジュールの制度変更をしたら、大騒ぎになりますよ。
廃止するにしろ、弄って維持するにしろ(こんな駄洒落は要りませんね[E:coldsweats01])
結論を新年度に持ち越しはないでしょう。
いくら何でも酷すぎますよ・・・。
私は買いかぶっていたのかもしれません。
元日朝刊にリークして流すくらいだから
もう既に次の骨子はできているだろうと。
諮問会はとりあえず開くけど、それは通過儀礼で
答申もその先の正式決定の素案もほぼできているんだろうと。
しかし、こうなると、それは違うのかもしれません。
ひょっとして、彼らも本当にどうするか決めかねているのでしょうか。
(でも、そうだとしたら動き出すのが遅すぎるんですけどね)
つまり、関係する人々の意見が反映される可能性も
まだあるということでしょうか・・・。
かといって、諮問会が開催場所もスケジュールも未定、
その構成メンバーは公表されてないという状態では、
中学生やその保護者がその思いを、あるいは意見を
いったいどこに届けたらいいのでしょうね。
と、ここまで書いてきて、ピンと来た人、いますよね(ここからは完全に下種の勘ぐり)
そう、4月は統一地方選挙です。
岐阜県の県議会議員選挙も行われます。
ひょっとしてひょっとしてひょっとしてひょっとすると
そういう政治スケジュールも何らかの関係があるのかもしれません。
だとしたら余計に中学生は可哀想ですね。
あるいは(もうこうなったら下種の勘ぐりついでにもう一つ)
密室で決まったと言われたくないために
24日の諮問会への諮問をマスコミ報道にのせた。
→2月24日に諮問して3月中旬に答申では
あまりに不自然、あるいは拙速ではないかという批判を受ける。
→じゃあとりあえず一定期間は議論した形を作り、答申は先送りしよう。
なんてことだったら、とんでもないことですけどね。
・・・つまりこんな下種の勘ぐりを書きたくなるほどの異常なことですよ、これは。
(3月1日取消線追加。詳細はこちらをご覧ください。)
いずれにしろ、先日書いたような流れには
なっていないようです。(まあ私の推測なんて当たらないんですけどね。)
2002年度入試受験生(すなわち2001年度中3生たち)が
味わった宙ぶらりんの悪夢が、
(といってもあの学年はウチの塾の中でも特に思い出深い子たちだったんですよ、個人的には。)
再び繰り返される可能性が高まっていることを、
今はただ危惧しています。
議論が間に合わないから再来年春変更、ということなら
考え得る最良のシナリオなんですが・・・。
(というかそれがスジというものですよ。)
こんなふうに、
決まらないまま新年度を迎えるかもしれないと危惧していたら
特色化選抜の存廃なんてどうでもよくなってきたな・・・
あるいはこれが真の狙いなんでしょうか?(苦笑)
いずれにしろ、2011年度の中3生たちが
既に可哀想な状態になるかもしれないことだけはきちんと確認し、
今後の動きを見守りたいと思います。