(2011年8月4日)
昨日、入試諮問会の第3回が開催されたことが
今朝の朝刊各紙で小さめに報じられ、
県庁のサイトにもその議事概要(PDF注意)が公開されました。
今回、諮問会が打ち出したのは、次の3点。
1.新しい入試の選抜方法の方向性
・すべての学校で、調査書と県統一の学力検査を実施
・そのうえで各学校が必要と判断する場合には、学校ごとの検査方法も
実施することができるようにする。(ここまでの2つはほぼ既出の内容)
・学校ごとの検査方法は、部活動等の顕著な実績や
専門学科等の学習で求められる実技能力など、
評価する内容を限定的なものとする。(※1)
2.新制度では二次募集(欠員が出た高校の追加募集)をやる。(※2)
3.新制度での出願について
・現在よりも、選択肢が狭まらないよう配慮する
→普通科・理数科は、新しい入試制度でも隣接学区まで受験できる。(※3)
(それ以外(職業科など)は今まで通り、県内すべて出願できる)
※1について
要するに、新しい入試では、
普通科進学校が「学力の高い子を取る」ことを目的に
共通の学力検査以外の独自検査するというのはやめましょう、と
言うことですね。
新しい入試で行う「学校ごとの独自の検査」は、推薦入試→特色化選抜と
受け継がれてきた「部活枠」「人物枠」の維持が主な目的になるのでしょう。
こうなると、独自の検査の内容も、
自己表現とか面接になる可能性が高いですね。
芸術系は実技検査が入ってくるでしょうけど。
※2について
これは歓迎すべきことでしょうね。
ただ、以前、二次募集をやっていた(特色化選抜導入前の)時代、
そんなに出願者は多くはありませんでした。
当時は「県内の公立私立のどの高校にも合格していない生徒」だけ
二次募集を受験できるしくみだったと記憶しています。今度はどうなるでしょう。
※3について
こうなってくると、学区制度って何だろうって話になる気もしますが・・・。
隣接学区が受験できるのと全県受験できるのは
西濃にいると大差ない気がしますね。
ここから多治見や可児や高山には通えませんから。
今回の議事概要で不明な点、今後の注目点としては、
1.学校ごとの検査を「各学校が必要と判断する場合に」やるということは
「必要がない」と判断した学校は独自の検査をやらないのか、ということ。
2.学校ごとの検査を入試の中でどう取り扱うのかということ。たとえば、
(a)全員に独自検査も課して調査書・学力検査とあわせた校内一律の基準で
選抜するのか(これは無さそう)
(b)学校ごとの検査を重視する枠と調査書・学力検査を重視する枠の
2つを設けるのか。この場合も
(ア)全員を一括で募集して選抜するときに2タイプに分けるのか
(つまり全員が学校独自の検査も受ける)
(イ)一般枠と独自枠の2つの枠に分けて募集するのか
(つまり学校独自の検査はあてはまる一部の生徒だけが受ける)
などの方法が考えられますが(私が勝手に考えた)、
そういった入試選抜方法の詳細がどうなるのかということ。
・・・といった点があげられますが、
次回の諮問会で「新しい入試の内容について検討する」そうですから
そこではっきりすることになるのでしょう。
今のペースだと次回は10月くらいになるのかな。
というわけでこの話はまだまだ続きます。