今年から出願締切(変更前)と出願変更期間の間に1日ブランクができた。
今日金曜日から出願変更期間だ。
昨年春ごろだったか「2024年春からWEB出願システムになる」と聞いたときは、生徒の手元でリアルタイムで出願者数が確認できて、その場の操作でささっと出願変更もできるような世界になることを想像もしていたが、そういう感じではないようだ。
そもそもリアルタイムで出願者数は公開されず、午後4時時点の数字を出すという以前と同じ方式だ。
以前と同じと書いたが、以前はあった正午時点の数字の発表はなくなり、土日も受け付けているのに数字の公表は一切無し。
公表されるのは今日の夕方4時時点の数字と、週明け月曜日の午前9時時点(これは発表のない土日の移動を反映させようという意図だろう)、そして月曜日の夕方4時時点の数字だ。
で、火曜日の正午には締め切られて最終確定。
WEB出願システムなのに「準備」に時間がかかるようで、途中経過も1時間ほど、最終確定に至っては数時間待ってという話らしい。
そういえば先日の変更前出願締切のときも正午締切→夕方発表という以前と同じような感じだった。
以前は各校のサイトに行けば正午締切なら午後1時過ぎにはすべて確認できたので、かえって後退してしまった感じだ。
締切時点の数字の発表は締切だけに慎重になるのは分からないわけではない。
が、紙と違って数える手間などないはずのWEB出願で発表に即時性がないのはどうしてだろう。
これではリアルタイムの確認など夢のまた夢だ。
中学校も受検生(受験生)やその家族が自由に好きなように出願変更するようなことは止めているようで、地元中学校では変更を決めた場合の学校への事前申告や中学校に出向いての操作などが必要なようだ(このあたりは中学校によって対応が違うのかもしれない)。
誤った操作で願書を下げてしまったり、一時の勢いで出願変更して後悔するようなことがないようにという中学校の配慮なのだろう。
が、そうなってくるとWEB出願システムは受検生側にとっては実質的にほとんど利益がないかなとも思う。
だから「合否確認がシステムでできる」とか「入試の得点開示がシステムでされる」ことが早くから宣伝されていたのだろうか。
受検生側のメリットがそれくらいしかないような感じだからだ。
そして、そういう運用ならこの出願変更期間は短すぎる。
平日しか変更できないのと同じようなものだし、平日しか人数の変動も確認できないのだから、金月火の実質2.5日しかない。
土日も受け付けるというのはシステム側の話だけで、受検生側は中学校とのやりとりができず出願者数の変動も分からず、実質的には土日はないようなもの。
昨年までなら土日を含めずに(受付しないので当然)3.5日間の出願変更期間があった。
(2.5日とか3.5日というのは最終日が半日(正午締切)のため。)
最初に述べた1日のブランクは昨年まではなかったが。
ブランクを込みにすると同じ日数か。
いずれにしろ、出願変更などしない選択をということだろう。
WEB出願システムになってもこの基本線は変わらない。
ぎりぎりまで粘ってどうするか考えるというのは事実上無理。
変更前出願者数を見て出願変更する、というのがあり得る程度で、教育委員会も中学校も出願変更についてはそういうイメージなのだろうと思う。
「1月の進路希望状況を出しているんだから、出願者数を見るまで決断を先送りするなんてやめてね」ということかもしれないが、それなら最終回だけでなくもっと前の回から進路希望状況を正式公開するべきではないかなと思う。