1月の学年末テスト明けから本格化した
「高校入試直前対策講座」
5教科あわせて60回の演習を行うことを目指してやってきた。
正直なところ、かなりのハイペースでやってきたから、
このあたりで若干の軌道修正を施し、
「消化不良」を防ぐほうへ舵を切る。
とにかく問題を解けばいい、
演習を重ねればいいというものではない。
確実に彼らの「力」となるような、きちんとした後処理が何より大事。
解説授業や解き直し、これらに妥協なくこだわれば、
ただ問題を解いて採点するだけの「作業」に比べて
数倍の時間がかかる。
そして、この実戦的演習と並行して、
彼ら塾生たちはもう一つ大きな学習をこなしてきた。
岐阜県公立高校入試編別問題集『賢者の石』を使った
過去9年分の入試問題の徹底的な解き直し。
解いて答え合わせして間違いを赤で訂正しておくだけなら
とっくの昔に終わっているものだが、
そんな簡単お手軽あっさり処理では済ませない。
一人ひとりがオリジナルの参考書として持てるくらいの
仕上がりを目指してやってきた。
考え、悩み、質問し、振り返り、まとめながら
ていねいに解き直していくから、
こちらもまた、半端ない時間がかかるのだ。
今日現在、まだ終わっていない子たちもいる。
あと10日で、何としても仕上げさせてあげたい。
すっかりぼろぼろになった『賢者の石』が、
彼らの最高の参考書、最高の宝物、そして
入試当日の最高のお守りになってくれるはずだから。
彼らの先輩たちもそうやって自分の「学習成果」を抱えて
志望校に出陣し、自信を持って受験してきた。
今年の彼らにもそういう受験をしてきてほしい。
神頼みでも運まかせでもない、「自分頼み」の受験を。