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西濃地区の公立高校定員雑感-南高の出願状況から見えること

今日は大垣南高校の話。
大昔の人気校は今、こういう状況に置かれている。

<大垣南高の出願状況。定員±の推移>
前についた〇△表示については下で説明する。
2013年春 △△→-6
 ←定員280名

2014年春 △〇→+18 ←定員240名。以後同じ。
2015年春 △〇→+21
2016年春 △〇→+12
2017年春 △△→+8
2018年春 〇〇→+35
2019年春 〇〇→+14
2020年春 △〇→+29
2021年春 〇〇→+17
2022年春 〇〇→+22
2023年春 △△→-13
2024年春 △△→+9
2025年春 △〇→+9
2026年春 △△→-24

大垣南高の出願状況を見ていくとき、最終的な出願状況だけを見ても見誤ると思った。
1月の進路希望調査(最終回)の結果はどうだったのか。
変更前出願締切はどうだったのかもあわせて見たほうがよいと。
数字を書くとごちゃごちゃするので、各年度の進路希望調査と出願変更期間前の出願状況での定員超過と定員割れを〇△で表すことにした。
〇が定員超過、△が定員割れを表している。
最初の〇△が進路希望調査、二つ目の○△が出願変更期間前の出願状況だ。

2018年春の+35が現行制度下では目立っている。
実はこの年は西濃地区の公立高校全体の合計で大きく定員超過していた。
西濃地区全体の合計で定員割れになるのは2020年以降である(今も続いている)
また2010年代中盤までは大垣南よりも大垣西に人気がある状態が一時期続いた(成績的な北東南西の順は変わらなかったが)
このあたりの比較はいずれやりたいが、今日は南高校に焦点を当てているのでまた別の機会に。

話を南高の話に戻す。
最終的に定員割れをしたのは現行制度14年で3回だけだが(2013年春、2023年春、2026年春)

進路希望調査の段階での定員割れ状態が14分の10
変更前出願締切の段階で定員割れが14分の5。
つまり
・進路希望調査を見ての出願校の変更で定員が埋まった
・実際に出願してからの出願変更で定員が埋まった
という年の多いことが分かる。

最終的にオーバーしている年=最初から人気があった とは限らないのである。
はっきり人気があったと言えるのは2018年春、2019年春、2021年春、2022年春の4回だけということになる。

以前も書いたが、弊塾ができた約30年前にはこれは全く考えられない状況だった。
もちろん当時から成績的には北→東→南→西だったが、南高は大垣で一番の人気校と言っても差し支えなかったからである。
当時の多くの塾関係者にとっても南高は主戦場だったはずだ。

昔話はさておき。
今年2026年春入試に関して、西濃地区は定員を変更しなかった。
事前の見込み発表では40名の減員があり得るということになっていたが。

厳密に書くとこうだ。
以下は西濃地区全体の定員に関して。
2023年(令和5年)秋に県教委が出した見込みでは
 2025年春(令和7年度)入試で 80~120名の減員見込み
 2026年春(令和8年度)入試では増減無し
2024年(令和6年)秋に出た見込みでは
 2026年春(令和8年度)入試で0~40名の減員見込み
だったが、実際には
 2025年春に80名の減員(西と商業で▲40ずつ)
2026年春は増減無しだった。

2025年春の出願状況を見ると分かるが、この年はひじょうに上手く調整がされて、大垣4校だけでなく商業工業養老まで定員をわずかに超える出願になった。
大昔の中学校主導の進路指導をしていた時期(中学校が強く出願先を指導していた大昔)を彷彿とさせる絶妙な出願状況であった。
この状況を見て県教委は「上手くいった」と思ったのだろうか。

見込みの下限の減員で上手くいったので、2026年春も見通しの下限をとって0名の減員(増減無し)ということにしたのだろうか。
結果としてはそれが甘かったのかもしれない。

西濃地区の中3生は約30人減少していた(R6中3生3,150人→R7中3生3,123人)
そのうえ前年も80~120名の減員見通しだったのを抑え気味に80名減員としている。
今年の出願状況を見ると、2026年春入試では南高で40名の減員をしてもよかったのかもしれないと思う。
そうすれば南も西もおそらく定員割れにならず、その余波で東の定員割れも起こらなかった可能性がある。
2025年春入試のようにうまく各校に出願者が分かれるとは限らない。
しかし東南西と3校ともに第二次選抜をしなくてはならない事態は防げたかもしれない。

昨秋(2025年秋)、県教委は近年出してきた「定員の見込み」を発表しなかった。
だから来春に定員がどうなるのか、どうするつもりなのか全く見通せない。
数年前からの通信制高校の伸びに加えてこの春からの授業料無償化による私立高校の伸びも加わった。
少子化以外にも高校入試をめぐる環境はどんどん変化しており、見通しすら立てられないということかもしれない。

ちなみに新中3は昨年5月時点の数字で2026年春入試を受けた中3よりさらに約40人少ない(R7中3生3,123人→R7中2生3,085人)
今春の状況も踏まえると40~80人の減員が必要な数字だと思うがどうなのだろう。
これは西濃地区全体での数字だから、大垣4校から減員する必要はないのではという意見もあろう。
しかし大垣市外の高校を中心に西濃地区では定員割れが常態化している。
定員割れが常態化している高校で定員を減らしても「現状追認」以上の意味を持たず、無意味となっていることは以前書いたとおりである。

   

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