酷暑の新学期

「エアコンつけて窓開けていたら意味が無いと思います」
昨日来たある生徒に、久しぶり(といっても2週間ぶりだが)の学校の感想を尋ねたときの開口一番の台詞。
せっかく学校の全教室に整備された冷房環境も、これではほぼ台無しだ。
  
2051152
確かに「意味が無い」。普段なら。
しかし、当然ながら今は窓を閉めるわけにはいかない。
 
コロナ禍が生活を大きく変えてしまった。
 
かくいう弊塾も、この夏はエアコンをかけた状態で教室の換気扇を常時回している。
 
2047742
 
換気扇は排気する装置だから吸気口が必要だ。
吸気のために開けてある窓からは常時熱風が入り込み、エアコンはそれに抗おうと必死に稼働する。
 
2034677_20200818230001
 
さながら、熱波対エアコンの決闘といった趣だ。
  
旧式のエアコンなら毎日ブレーカーが落ちていただろう。
実際、全教室が前世代のエアコンだった頃は酷暑の夏に何度か落ちたことがあった。もちろん当時は換気扇を常時回したりはしていないし、今ほどの酷暑日ではなかったのだが。
ありがたくも全教室のエアコンを刷新したおかげでそれは免れている。(最近の省エネ技術、すごい)
が、あれだけの過酷な戦いを毎日繰り広げているのだから、エアコンたちもまさに涼しい顔をして相当な電力を消費していたに違いない。
 
案の定、昨日届いた電気料金の請求がとんでもないことになっていた。
(前年同月比で1.4倍!)
 653151_20200818230501

 

こんなことをしていたら当然電気代は高くついているだろうと覚悟はしていたが、いざ通知されるとやはりぎょっとする。
 
昨日から学校が始まり、日中にこの塾で熱波対エアコンの決闘が見られるシーンは週末に限られるから、来月はそこまではいかないだろうか。
コロナ禍のためとはいえ、省エネルギー、持続可能な社会に向けての取り組み、地球温暖化の防止に逆行するエネルギーの無駄遣いに心を痛める。
 
いっそ全授業をオンライン化してしまえば、塾の電力使用量は相当抑えられただろう。
そう考えたが、オンライン化するということは塾生たちは家庭で授業を受けるということであり、つまりは自宅の自室(や授業を受けるためにご家族とは別の部屋)でエアコンを稼働させるということになる(だろう、この酷暑なら)。
塾生たちがそれぞれのご家庭でエアコンを別々に稼働させるのと比べたら、これでもまだ省エネになっているかもしれない。
 
いやきっとなっているはずだ。
 
そう考えることにして罪悪感を薄めることにした。
 
早くエコな生活ができますように・・・