大垣市内と大垣市外の倍率格差

昨日の話の続きだが、ちょっと脱線した話。
今日(変更期間第1回発表)の出願状況についてここで雑感を書くのは明日にしようか(土日は「出願変更期間」にはなっているが出願者数の発表がない。kengakujuku.netのデータはもちろん今日更新する)

大垣北・大垣東・大垣南・大垣西・大垣商の5校合計で1.02倍であることは昨日書いた。
西濃地区全体だと0.89倍なのとはだいぶん景色が違う。
大昔(今の50代以上?の高校入試)、中学校が業者テスト(岐阜県では岐阜新聞テスト)をもとに「強力な」進路指導で出願者を調整していたころなら、5校ともにフラットになっていそうな人数。
今は当然そういう時代ではないので凸凹が出来るのだが、西濃地区では北高だけ凸といういびつな状態である。

かつては学区があったから北高の上の公立高校はなかった。
しかし今では学区が取り払われ、大垣から岐阜高校にも行ける。
西濃地区から岐阜高校に進む生徒もいる(弊塾からも昨年いた。いっぽう、だいぶん前に東大・京大・東工大(東科大)に進んだ生徒たちは、学区がなくなってからの大垣北出身者である)
それでも地域の人にとっては北高は特別な存在なのだろうか。

それもあるもしれない。

私がこの仕事を始めた頃、大垣南に大変人気があったことは以前も書いた。
ちょっと前までは大垣東に大変人気があったことも書いた。
そして今では大垣北だけに人気がある状態(と書いてなんだが、今年の最終倍率はどうなるかまだ分からない。案外調整したかのようなフラットな状態になるのかも知れない)
もちろん北高の倍率も昔から高いときは高かったのだが、今のように北高「だけ」が倍率が高くてほかは定員割れというのは昔では考えられなかった光景だ。
少子化と多様化に伴って高校入試の「熱波」がだんだん(まさに)北上し、「選択肢として残り続けた高校」だけに受験熱が集中しているということだろうか。
北上というより熱が北のほうに収縮している感じか(南半球か)。

少子化については書くまでもないだろう。
30年前の中3生の約5分の3という話は以前書いた。
多様化というのは進学の仕方(大学進学ルート)の多様化もあれば、将来の進路の変化もあるだろう。
商業高校も進学が多数派の時代。
上で5校と書いたのも、大垣商業は進学実績で大垣西のあたりに挿入できる位置にあるから。
逆に大垣南、大垣西といった普通科は、普通科としての舵取りが難しい。
それが最近の倍率につながっているのかなと。

それはさておき。
高校再編・統合という話になったときに、西濃地区はかなり難しい地区になるだろう。
全国的に東京一極集中と言われるが、その極小ミニチュア版が西濃にもある。
つまり大垣一極集中。
それが高校入試でも現れているのが最初に書いた倍率格差。
数字だけ見たら、数年後に行われる(はずの)高校再編は大垣市外の高校を再編すればいいだけなのだが、以前から何度も書いているように市郡で一つだけの高校が多い。
地域にとっては少子化・過疎化ともリンクする社会問題で、既に海津明誠高校について海津市は高校存続のための取り組みを始めている。
他方、市内(工業と桜を除く)とみると1.02倍。
市内の高校の再編に手をつけるのもどうなんだという話になる。
そしてこの「一極集中ミニチュア版」がさらに問題なのは、それで大垣市が東京のように繁栄しているかというと、大垣もまた地方都市として地盤沈下中であるということだ。
どうすることもできないまま、西濃全体で沈んでいくことになるのかという話だ。

    

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