高校入試の内申点をめぐって
高校入試の内申点の扱いをめぐって全国の様子を調べた記事があったので。
高校入試、内申点の点数化に地域差あり 実技教科を10倍にする県も:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASTDV268MTDVUQIP013M.html
朝日新聞が調べると、点数化するのは、26道府県が「全学年」だが、「中3のみ」も8都県ある。学年や教科などで比重を変える例もあった。
多くの入試で、各教科の5段階の内申点(評定)が点数換算される。その対象学年を尋ねると、「中1~3」26道府県▽「中3のみ」8都県▽「中2~3」2県。ほかは「高校が決める」や「非公表」だった。
「中1~3」の26道府県に、各学年の得点の割合を尋ねた。「中3だけ重い」12道府県▽「全学年が均等」11府県▽「全学年で割合が違う」1県。2県は、そのほかの回答だった。
アンケートでは、内申点と学力検査の得点の比重についても尋ねた。
7都府県は学力検査、2県は内申点の比重が大きく、10道県は同じ。また、内申点と学力検査の比重は「1対4」から「4対1」まで大きく違った。「複数の割合から高校が選ぶ」「高校が決める」などの回答もあった。
ご存じの通り、岐阜県では内申点は中1+中2+中3×2=180点を満点としてつけられている。
(各学年の評定は5×9教科=45点満点)
うちの塾が始まった頃というからもうかなり昔のことだが、当時は中3だけというか入試に向けて中3の各教科担任が「総合的に」つけるという曖昧なものであった(当時は相対評価だったのも大きい)。
それが中1からの学年評定がすべて対象となり、最初は均等(単純合計)だったので135点満点だったが、あるときから中3の評定×2という重みをつけて今に至る。
記事には岐阜県のように中3だけ重いところと全学年均等のところが同じくらい存在していると書いてあった。
また、記事では実技教科の評定を重くするところも目立つとも書かれており、東京都で5倍、鹿児島県で10倍と紹介されていた。
岐阜県にはこういうしくみはないから、英語の5も保健体育の5も同じ価値を持つ。
さらに、内申:学力検査についても記述がある。
これも全国バラバラのようだ。
岐阜県では県内でもバラバラというか内申:学力検査について各高校が3:7~7:3の範囲で選択できるしくみになっている。
例えば岐阜五校(+各西)や大垣北・東は3:7でめいっぱい学力検査のほうに振った割合を採用している。
全国的にはこの比率が都道府県内で一律のところも結構あるようで個人的には意外であった。
それはさておき。
岐阜県の入試に関する情報公開度は低いと思ってきたが(実際もっといろいろ制度の詳細について開示しているところはある)、上記記事にあるように「非公表」という県があるのには仰天した。
今の時代にそれが通用するのかなという。
全国津々浦々の調査を私がやっても私自身にあまり意味がないのでやらないが、どこの県だろう。
閑話休題。
今は学年評定が通知表に載っているので、中1、中2の評定についてはそれを見れば分かる。
載っていない頃は学期ごとの評定からこちらが学年評定を推測していた(なつかしい)。
大昔の卒業生で、3年生になって学校で人間関係に苦しみ、学業にも響いて評定を大幅に落としてしまった子がいた。
しかし当時は単純合計だったので中1と中2でつくった貯金で逃げ切ることができた。
今の中3×2(「最後の学年は得点が倍になります!」というクイズ問題スタイルと勝手に呼んでいる)だったら結構不利になっていたかもしれない。
逆もある。
中3での頑張りが単純合計時代には多く反映されなかったが、今は中3で「頑張り甲斐」がある。
中3で頑張り甲斐があるといっても中1と中2の評定も加算されるのだから、中1からよい評定であったほうが公立高校入試には有利だといえる。
中3になってから高校受験のことを考え始めていては遅いということはいえる(岐阜県で公立高校受験を考えるなら)。
さっきの話に戻るが、実技教科の評定も5教科の評定も岐阜県は同じ重みだ。
実技の評定により重みをつけているところほどは実技教科の影響力がないとも言えるが、音楽で5をとっても数学で5をとっても等価値。
Aさん:5教科オール3で実技4教科オール5で合計35
Bさん:5教科オール5で実技4教科オール3なら合計37
5教科でオール5をとっている割にBさんは差をつけていない。
実技教科は得手・不得手もあるし私も得意だったとは言えないので(上のBさんほど実技でとれなかったわけではなかったが)、なかなか簡単でない教科もあるだろうが、少しでもいい評定になるよう頑張ってほしい。
堂々と頑張って、仮にそれで評価されないことがあったとしても、それはあなたが悪いわけではない。

