高校再編、そんなにゆっくりしていていいの?(先を行く富山県を岐阜県から見ながら)
岐阜県がのんびりしている間に、他県はどんどん先へと進んでいるという、このブログでは(またかと言われそうなくらい)すっかりおなじみになった話。
富山県、工業科高校を東西各1校に再編 複数キャンパス制導入へ 農業科や商業科の検討状況や方針も示される
#FNNプライムオンライン #富山テレビ
https://www.fnn.jp/articles/-/964130
富山県教育委員会は県立高校再編計画の一環として、工業科高校を県東部と西部にそれぞれ1校ずつ配置し、複数キャンパス制を導入する方針を示した。21日に開かれた県の新時代とやまハイスクール構想検討会議で明らかになった。
・工業科は東西に集約、複数キャンパス制を検討
・農業科は交通利便性を考慮した移転も検討
・商業科は富山商業・高岡商業をベースに再構築
先日の静岡県の高校再編の話でも出てきた「キャンパス制」がここでも。
これがこれからの公立高校再編の一つのスタンダードになっていくのだろうか。
といって(静岡県もそうだが)キャンパス制が形式だけの高校統合に終わり実質的な再編にならない展開もありえるように思った。
ただの帳尻合わせではなく(形式上「高校」の数は減る)、キャンパス制で具体的に何がどう集約化されてどのようなメリットがあるのかは詳細に見ていかないと分からない。
・・・などとキャンパス制について私が深く理解したところで、我らが岐阜県が果たしてこのしくみに飛びつくのかどうか(私は岐阜県の高校入試界隈に生きているので、他県の公立高校事情に詳しくなってもあまり意味がない)、まだ何も出ていないので知りようもないが。
富山県はすでに高校再編について今後の工程まで出していることはここでも書いた。
全日制公立高校34校を2029年度(2028年度だったが1年延期になった)までに30校、2033年度までに26校、最終的に2038年度までに20校に再編することになっている。
その後、さらに議論が必要と県議会に指摘された内容についてその中身を議論している最中のようである。
どこかの岐阜県(のことはこの前も書いたが)では、高校再編について「今後予定している意見聴取の場で、幅広く意見を伺いながら、検討をしてまいります」とのこと(令和7年第4回岐阜県議会定例会における審議結果について から教育長の答弁を引用。第4回定例会とは10月県議会のことである。先日も書いた話である)。
えっ、今後予定している意見聴取??
まだ聴いてもいないの??という…。
この答弁、前段は冗舌なのだが(詳細は前述出典を参照)質問に対する肝心の答えはここだけで、つまりはいつまでに何をどうするということに一切答えていないのである(だから先日の投稿で「ゼロ回答」と書いた)。
2029年度(今の小6の高校受験)からは今やっているような定員調整では済まないから云々というようなことを(だれかが警告しているわけでもなく)他ならぬ県教委(教育長)自らが公に指摘しているのに。
富山県の高校再編のことで書き出したのだが、いつの間にかいつものような岐阜県への苦言になっていた…。
高校再編について岐阜県がのんびりしていらっしゃる(敢えての丁寧表現)ことは、これからも折に触れて何度でも何度でも何度でも何度でも書いていこうと思う。
そんな歌が昔あったな。
ドリカムだったか・・・。

