岐阜県はいつも遅い

遠い他県のことなので内容に関しては「ふーん」でしかないのだが、発表が岐阜県と違って早いなという感想を抱いたので。
佐賀県の高校入試制度が今の中1から変わるという記事。


佐賀県立高校の入試制度を改定 現在中学1年生の受験から:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASTCG4SB0TCGTTHB001M.html
佐賀県立高校入試の一般選抜が2027年度(28年度高校入学)から1カ月前倒しとなり2月上旬に実施される。県教育委員会によると、1月下旬に入試がある私立高校や受験時期が早まっている県外高校への進学を決める生徒が増えていることなどから、試験日程の前倒しが必要と判断したという。
11日、県教委が制度変更を発表した。


これを見て「これまでいつも岐阜県は遅かったなあ」と。
大きな変更では十数年前の特色化選抜の廃止のときもこんなに手前では発表しなかった。

岐阜県で特色化選抜の「存廃を検討する」という新聞記事が出たのが2011年の正月(このときは「いつから」という話もなかったので一つ上の学年からなのか!?ということも言われた)で、廃止の「方針」が出たのが2011年6月。
「諮問会」の答申が出て新制度(今の制度)が明らかになったのは2011年11月のこと。
そして特色化選抜が実際に廃止されたのが2013年春入試だった。
簡単にまとめると、該当学年が中1の正月に廃止するかもという話が始まり、中2の春に「廃止」の方向でという方針が出て、中2の秋に廃止後の新制度まで明らかになったという流れ。
このあたりはこのブログの過去記事(シリーズ特色化選抜廃止)に記録が残っているから、もう十数年も前の話でも うろ覚えではない。
こういうときにブログの記事を書いていると助かる。

それはさておき、実はこれで岐阜県の公立高校入試関連の数ある変更の中ではかなり前もって出されたほうの発表だったのである。
つまりそれ以外の変更は入試の1年前とか(2018年春入試からの学区制廃止=全県一学区のように9か月前に出してきたものもある)ぎりぎりのタイミングでほとんどが出されてきた。

そんな昔のことを遠い佐賀県の高校入試改革に関するこの記事から思い出したのである。
佐賀県では中1のこの時期に「きみたちから高校入試がこう変わる」ということを「諮問した」とか「答申した」とかでなく、決定して「発表」しているのである。

これが普通の対応だと思う私がおかしいのだろうか。

高校入試制度の話ではないが「2029年度(いまの小6が高校入学する2029年春入試)からは高校受験生の数も大きく減ってくるので公立高校のあり方を考えないといけませんね(それまでは再編統合しません。定員調整でなんとかします)」というようなことをいったのは県教委自身(教育長)だ。
「今度再編統合するときは余裕を持って発表しますね」なんてことさえも公式にいっていた。
しかし、2025年11月現在、公立高校の再編統合や今後の在り方
について具体的内容どころか何のビジョンもロードマップも公表されていないのだった(しつこく同じことを書いても仕方がないことは分かっているがそれでも書く)

   

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