子どものスマホ・SNSの話(前も書いたか)
以前も紹介した話だが、オーストラリア以外でもこういう動きは各地にあり、そのうち世界的な流れになるかもしれない。
日本はそのときどうするか分からないが。
「飲酒喫煙と同じ」豪州、SNS禁止の独自校則 保護者の8割超支持:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASTC84FP3TC8UHBI019M.html
16歳未満のSNS利用を制限する法律が、オーストラリアで12月10日に施行される。利用を制限するための年齢確認の徹底は難しく、法律は「抜け穴だらけ」との指摘がある一方、賛同する声も多い。法律の施行を待たず、校則でSNSの利用やスマートフォンの所有を禁止する学校も出てきている。
振り返ると「高校生になったら携帯を持つ」というのが社会全体の何となくの一つの線引きだった昔もあった(もうだいぶん昔のことだ。ある時期は高校受験を終えた生徒たちが合格発表までの期間に一斉に携帯を持っていた印象がある)。
あの当時はまだ「スマホ」がなかった上、今のようなSNSもなかったはずだ。
もちろん動画投稿なんて携帯でできる時代ではなかった。
ある意味当時のほうが今よりも子どもが携帯を持っていて特に問題のない環境だったとも言える。
今のスマホ、というかスマホそのものというよりもそのコンテンツであるSNSの弊害が大人社会でもだいぶん大きくなっている。
SNSに関しては大人社会も制御不能というか、カオスというか、どうつきあっていったらいいのか見えていない状態といってもいい。
最近ではSNSだけでなくAIの問題も出てきた。
こちらもまだ急速な発展途上で社会がどう向き合っていくのか社会全体が模索中。
SNSも動画投稿サイトもAIも、PCを介してでも使えるがスマホやタブレットでより身近に便利に使えるものである。
アメリカでAIとの会話が家族を自殺に追い込んだと訴える遺族による裁判のニュースもあった。
オープンAIへ続く提訴 「チャットGPTが自殺助長」:朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/DA3S16340587.html
こういうカオスの中に未成年が飛び込むことの危険。
そういう意味では記事の「飲酒喫煙と同じ」という指摘は当を得ているかも知れない。
飲酒もアルコール依存症など大人社会でも問題になることもあるし、喫煙は大人であれそれ自体が害とされており、社会全体で禁煙が推奨されている(ちなみに私はこの歳になるまでただの一度もたばこを吸ったことがない)。
といってスマホやタブレットがSNS以外でも便利なのも事実である。
適度な飲酒は健康によいという話もある(「適度な喫煙」は・・・という話は聞かないが)。
最初の記事にあるような「禁止」が正解なのかどうか分からない。
が、保護者個人の責任だけにせず、社会全体として何らかの規制や制御を考えるときが来ているようには思うのだが。

