ある第24期生の来訪
昨日の午後のことだ。
教室の掃除をしていたら、玄関のほうに宅配便のお兄さんが…と一瞬思ったら、かつての塾生が立っていた。
掃除機を放り出して中に入ってもらう。
成長して印象が変わっていたが(当たり前。私の記憶は彼の中3の姿で止まっている)、すぐに誰だかは分かった。
小5から5年間通っていてくれたのだ。
忘れるはずはない。
元気そうで何より。
おとなしく物静かな少年だった彼が、立派な青年になっていた。
今は地元の大学に通っているという。
近くに用事があったのでそのついでに来てくれたと。
第24期生…私が脳幹出血で倒れたために最後まで見届けることができなかった子たち。
思い起こせばあの学年は、中3になるという春からコロナによる一斉休校があった。
塾でもオンライン授業をしたり、ガラス越しに個別で授業をしたり(今となっては…だが、コロナ初期は世間同様とにかく警戒モードだった)、いろんなことをやった。
学校再開後も日程がいろいろ変わり、世間が大混乱の年だった。
その年末に今度は私自身が倒れ、本当に申し訳ないことになってしまった。
高校に無事合格したと全員が集まってくれたことはだいぶん前のここの記録にも残っている。
私に再起への力を与えてくれた子たちである。
そのうちの何人かは昨年春に大学合格の報告に来てくれたことはここにも書いたが、昨日来た彼に会うのは4~5年ぶりということになる。
やがてもう5年がたつのか…。
みんな元気に前を向いて生きていてくれればそれでいい(と死にかけた私のほうが言うのも何だが)。
思いがけない来訪でたいへん楽しく嬉しかった。
またぜひお越しください。

