「間違いから学ぶ」のは学習の根本
下の記事は大学受験に向けての高校生を対象にした予備校の先生の話のようだが、中学生にも通じる勉強の基本原則を語っている。
<受験道> 宮田篤志さん なぜ間違えたのか熟考を:中日新聞Web
https://www.chunichi.co.jp/article/1131597
間違えた場合、解答を読んで理解するだけでなく、自分がなぜ間違えたのか熟考しましょう。自分に何が足りなかったのかを分析することで、初見の問題に対応できるようになります。
間違いから学ぶということについては弊塾でも常日頃言っていることであるし、日々実践していることでもある。
大事だよと言うだけでみんなが自分の間違いと適切に向き合うことができたら塾は要らない。
言われただけでは取り組まない子がいるだろうし、そもそも間違いから学ぶとはどういうことなのか分からない子もいる。
間違い直しをするといっても答えを書いただけで終わってしまう子もいれば、間違いを自分で解き直せと言われても問題解決の糸口から見えず呆然とする子もいるだろう。
そもそも間違えているのだから(あるいは分からなかったのだから)暗記科目でもなければ糸口が見えなくて当然という場合もある。
だから塾では時間を確保して、一人ひとりと対話と問答を重ね、考えるヒントを出したり基本に返ってもらったり適切に事象を説明してもらったりと、行ったり来たりの学習をしている。
昨日もずっとやっていた(もう2学期期末テスト対策期間)。
「テスト前だから長時間勉強しよう」と言ってやっているのではない。
時間をある程度は確保しないとじっくり対話と問答を重ねることができないから、ある程度の時間は塾に来てもらっているということだ。
上の記事のタイトルが言うところの「熟考」は中学生にも当てはまる。
弊塾の対話と問答は言わば「一緒に熟考しましょうね」という取り組みである。
過去問は年度ごとでなく単元ごとに学習した方が傾向を把握しやすいでしょう。解けなかった問題は期間を空けて繰り返し解き、過去問を“問題集化”してください。
大学入学共通テスト対策向けのアドバイスとのことだが、弊塾の高校入試対策の一環で来月から中3生が取り組む「賢者の石」とコンセプトが同じだと。
ステージは違えど学習に携わる方とは認識が重なることが多いようだ。
くどい説明に感じる人もいるかもしれないが、「賢者の石」とはハリーポッターではなく賢学塾で中3生に渡している岐阜県公立高校入試(第一次選抜)分野別過去問題集のタイトルだ。
賢学塾は高校入試対策を扱う学習塾で、大学受験はやっていない。
やっていないが大学受験でもきっと通用する学習に対するbehaviorを身につけてほしいと思ってやっている。
その核心は基礎基本をおろそかにせずじっくり味わうことであり、間違いから学びを深めることであり、あれこれ手を出さずくり返し取り組むことであり…
しかし「単元ごとに過去問をやる」というアドバイスを大学受験生相手の予備校講師もされるんだな。
まあこれは核心的behaviorというよりは具体的な手法レベルの話だが。