共学化の波(岡山県の話)

昨日の話題の続きのような話で最近このブログに女子校の共学化の投稿が多い気もするが、また共学化のニュースがあったので。
岡山県の女子高校の話。


清心中学・女子高が2027年度に共学化 岡山県内で女子中高ゼロに:朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASTB83QW2TB8PPZB005M.html
清心中学校・清心女子高校(岡山県倉敷市)は8日、2027年度から男女共学に移行すると発表した。

会見した松沢克彦校長は「急激な少子化の影響で、生徒数の確保が切実な問題になった」と説明。
同校は1886年、フランスの修道女が現在の岡山市中心部に創設。
運営する学校法人ノートルダム清心学園によると、昨年11月の理事会で、学園全体の共学化の方針が示されたといい、ノートルダム清心女子大学(岡山市北区)についても共学化について検討中という。


創立140年近くの歴史がある女子高校が共学化。
記事にあるようにこれで岡山県からは女子高校が消えるとのこと。
全国に女子校がない県はまだ10県未満のようだが、今後増えていくのだろうか。

それにしても「ノートルダム」といえばマリアを指す言葉のはずで、修道女が創立したという経緯も聖マリア女学院と似ている。
岡山県の高校のことだと思うとピンとこないが、岐阜県に置き換えて聖マリア女学院が共学化したようなものだと考えれば衝撃だろう。
私には岐阜の聖マリア女学院が共学化するというのはイメージできないし、実際にその予定も聞かない。
件の清心女子中学・高校が共学化したからといって「中学で2000年度から、高校で1998年度から定員割れの状態が続いている」と記事にある募集状況が急に好転するわけでもないだろう(進学実勢を見ると悪い感じがしないのだが、これで定員割れというのは進学実績だけが高校選択の材料ではないといってもなかなか厳しい)
共学化した女子校が女子校だというイメージを払拭するにはある程度の年月がかかるから(先行して20世紀のうちに共学化した鶯谷・富田あたりはもう払拭できていると思うが、21世紀に入ってから共学化し始めて衛生看護科以外を完全に共学化してからは10年経っていない済美あたりはまだ女子校だったイメージが完全に払拭できていない感じがある)

同じ学校法人「ノートルダム清心学園」は広島にも「ノートルダム清心中学校・高校」をもっているようだが、こちらはどうなるのだろうか。
「学園全体の共学化の方針」ということは共学化するのだろうか。
学園の学校全部が共学化するのなら「ノートルダム」という学校法人の名前も検討対象になるのかもしれない。

やはり同じ学校法人の「ノートルダム清心女子大学」も共学化をする方向だそうで。
最後はなんだか昨日の話題(女子大の今後)の続きのようになってしまった。

   

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