通信制高校も無償化の方向へ
「通信制高校を授業料支援から除外する!?」という騒ぎは騒ぎだけで終わったようだ。
通信制高校も「無償化」の対象とすると3党協議で確認されたという報道があった。
高校授業料無償化、自公維が協議 定住外国人も支援 留学は対象外 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20251003/k00/00m/010/200000c
自民、公明、日本維新の会の3党は3日、教育無償化に関する実務者協議を開き、2026年度から私立高も含めて所得制限を撤廃する高校の授業料無償化について、日本での定住が見込まれる外国人の生徒を支援対象とする一方、留学生は対象外とする方向性を確認した。通信制高校も支援対象とする。今後、3党での合意を経て、10月中に政府に対して具体的な制度設計を要請する。
通信制高校については、過剰な収容定員や教育内容への課題を指摘されるケースがあるものの、不登校の生徒への教育機会提供の役割などを考慮し支援対象にする。
先日自民党の方から聞こえてきた「広域通信制高校を除外する」という話は消えた。
少数与党であるしそれ以前に自公連立政権であるから、自民党の意向がそのまま反映されることはないだろうとは思って見ていたが、やはり3党の協議で修正が入ったようだ。
先日ここでも書いた「通信制を除外したい」という自民党側からの動きは一部でしか報道されていなかったように見受けられるので、この記事を見た人の中にはいきなり通信制の話が出てきてよく分からなかった人もいるかもしれない。
先月、自民党からそういう動きがあったことはもう少し書いておいたほうがいいと思う記事であった。
いずれにせよ通信制高校の関係者と生徒(や希望者)・保護者のみなさんは安堵していることだろう。
それはさておき10月中に「政府に対して具体的な制度設計を要請」って…。
今に至ってもこういう状態なので、国の動きなど待っていないで見切り発車で早期にいろいろ決めて来年度に向かってさっさと動き出した私立高校が正解だったということになりそうである。