各県で動き出す公立高校の再編統合、岐阜県は?
岐阜県がのんびりしている間に他県は具体的にどんどん進めている公立高校の再編統合。
これは山口県の話。
下関西+下関南、南陽工+新南陽… 山口県立14高校を7校に統合案:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASTB13VLRTB1TZNB00JM.html
山口県立高校の再編整備を進める県教育委員会は1日、県議会文教警察委員会に2027年度からの後期実施計画の素案を示した。全日制では下関西や萩など14校を7校に集約。
素案では、全日制は29年度に下松と華陵▽30年度に豊浦と長府、萩と萩商工▽31年度に南陽工と新南陽、宇部工と小野田工▽32年度に岩国商と岩国総合▽33年度に下関西と下関南を統合する。いずれも先に名前を記した学校に校舎を置く。
山口県の具体的な高校名を私が知っているわけではないが(地名しか知らない)記事のその部分を引用したのは、この素案では33年度までの統合再編計画が発表されているから。
どこかの県と違っていきなりの公表でなくだいぶん前の公表だ。
岐阜県は令和10年度(2028年度)までは再編統合しない、定員の調整で乗り切る、令和11年度(2029年度)からは考えると教育長が公式に(ウワサではない)いっているはずだがいまだに何の話も聞こえてこない。
対照的に山口県は29年度から33年度までの再編統合計画の素案を出しているのである。
これから地域説明会やパブリックコメントの募集などを経て本決まりとなるようだが、目標は本年度中の策定だそうだ。
岐阜県は表だって何も動いていない。
教育長は前回の再編統合の反省に立って前回よりも公表を早くするようなこともいっていたはずなのに、である。
令和11年度からもやるつもりがないなら何年度からやるのかだけでも公表したほうがいいのではないか。
既に世間ではさまざまな噂話が飛び交っている。
先日聞いた噂話は「来年から○○高校がなくなる」というものであった。
将来のことは知らないが、来年からいきなりなくなるわけがない。
そんな情報は当然のごとく公式に出ていないし、先述したように令和10年度までは定員調整で乗り切ることも公表されている。
この西濃地区でも既にひどい定員割れを起こしている高校が散見される中、そういう現実を受けて噂話がどんどん先行しているのである。
子どもはどんどん減っている。
いずれ再編統合は避けられない。
それが分かっているのに公表もせず何も動いているようにも見えないからこういう噂ばかりが先に出回る。
県教委はこういう状態を放置せず、再編統合の具体的な見通し―何年度の募集から開始し(令和11年度にやるという断言もしていない)具体的な高校名を出すのは何年何月で、どういう手順を踏んでいくのか、明らかにした方がいいと思うのである。
とりあえず山口県は既にそれに取りかかっている。