教員なり手不足 採用試験前倒し進まず 国が要請も… NHK調査 | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250415/k10014779661000.html
かつて「教員になりたくて教員養成系の大学に進んだがなれないという人が多い」という時代もあったことを思えば本当に隔世の感がある。
それより前、昭和の時代には逆に「でもしか先生」などと揶揄された時代もあったか。
そう考えると将来ある子どもたちの幸せと国の根幹に関わる学校教育を担う人の採用が、そんな浮き沈みの激しい一般の民間企業のような状況でいいのかというのはある。
採用状況が安定してほしいところ。
待遇改善が単に給料の問題ではないことは各方面から指摘されている。
学校の先生方が心身共に健康で文化的に人間らしく働ける環境を作らなければならない。
このように塾の人間が学校の心配をするのも変な話に思われる向きもあるかもしれないが、塾の人間にとっても安定した良質な学校教育というのは好ましいし、子どもたちのことを考えたらそれを望むのは当たり前である。
学校に限らず塾業界も人材は不足している。
就職氷河期で社会全体が圧倒的な買い手市場だった時代にはだいぶん新卒も呼び込みやすかっただろうが、社会全体で若い人手が不足している今の時代、塾業界で好まれやすい若くて勢いのある人材を、新卒はもちろん中途で採用するのは大きい塾でも大変だろうと思う(だから大きな塾にはタブレット学習などでその不足を補う方向にどんどん進んでいるところも少なくない。今の子たちはタブレット学習に慣れている、どころか楽しんでさえいるようであるから、こういう傾向は続くのだろう。だんだん、生身の人間 対 機械化帝国という「銀河鉄道999」か(古いな)という構図になってきた。いうまでもなくウチは生身のほう)。
集団指導塾の正規雇用の講師はもちろん、個別指導塾に多い大学生のバイト講師でも確保は容易でないと聞く。
子どもは減っているのに個別指導塾は日々増えているのだがら、都会のように大学生が多くないこの地方ではバイトの大学生は取り合いになるようである。
と他人事のように語っていられるのは、ウチの塾にはそういう人手不足の問題は生じない(私のやれる範囲でやっている)からだが。
高校まで通った卒業生をそのまま自塾のバイトに引き込むのが、大きいところでも小さいところでもありがちなパターンのようではあるが、優秀な子が地元の大学に進んでくれないとそういう手も使えない。
生徒集めはもちろん、バイト講師集めもしないといけない個別指導塾の経営者もなかなか大変なようである。
弊塾にも「個別対話専科」があるが、私がやれる範囲でやっている。
バイト講師を使ってやる予定は、ない。
バイトがいいとか悪いとかいう問題でなく、そういうことに私が足を踏み入れてやっていけるようには思えないからである。