ネーミングの妙

テレビを見ていたら、4月1日に入社したばかりなのにもう退職希望という新卒社員が世の中にいるという話をやっていた。
今の時代を生きる人たちは決断が早いということだろうか。
誰が何と言おうがその人の人生なので、最終的には本人が悔いのないようにしてもらえたらよいと思う。

数年前から話題の「退職代行モームリ」を初めとする退職代行サービスを利用する人も少なくないようだ。
自分から直接言えないのは会社側に引き留められたら面倒だということなのか、あるいはそういうことが言えそうにない雰囲気の会社なのか、そもそも自分から言い出せない人なのか。
そのあたりは分からないが世の中にはいろいろなサービスがあるものだなと感心する。
何より「モームリ」というネーミングがキャッチーだ。
うちもずっとお世話になっているオフィス用品等通販のアスクルも、注文したら翌日届く(明日来る)ところから「アスクル」になったわけだろうし(ネットが普及する前はFAXで注文していた。開塾から何年かはカタログに書かれた商品番号を用紙に書いてFAXで注文していた覚えがある。昔話だ)、NTTdocomoも調べてみると公式には「Do Communications Over The Mobile Network(移動通信網で実現する、積極的で豊かなコミュニケーション)」の略だそうだがそれは後付けっぽい感じで携帯が「どこ(で)も」使えると言うところから来ているのは明らかなように思えるのは私だけだろうか。

こういうネーミングはどうやって考え出すのだろう。
うまいネーミングなのか、有名になり定着するからうまいネーミングに思えるのか分からないが。

弊塾も今は「くなれる びを究める」賢学塾を掲げており、やや先ほどのdocomoチックな話になっているが、私の名前が由来になっているのは誰が見ても明らかなのである。
弊塾名については、1997年に開塾するとき「賢塾」も最終候補に挙がっていたのだが、種々の理由から却下となった。
今となっては「賢学塾」でよかったと思うが、それは30年近くやってきてこの塾名に私が慣れたというだけかもしれない。
どんな名前であっても長く掲げていれば愛着が湧いてくるものだろうし。