論理性

新聞に名大入試の問題が載っていて、解答例も掲載されていた。
目に入った数学の解答例を見るに、私が受けた遙か昔と比べても大きくは出題傾向が変わっていないようにも思ったが、全然詳細に分析したわけでもない実に適当な感想だ。

予備校が作った手書きの解答例といい、すべてが懐かしい。

今はどうか知らないが、私のころは入試がすべて終わった後、校舎の外で(法学部志望者は文学部の校舎で受験していたことは以前も書いた)今朝の新聞に載っていたような手書きの解答速報を配る予備校関係者がいた。

あのとき配っていたのは、当時名古屋に進出してそれほどたっていないS台だったと思う。

試験問題が事前に発表されるわけもないから小論文の試験中に数学の解答を作って予備校にある印刷機で急いで印刷したのだろう。
考えてみればスピード勝負の仕事である。
受験生を「出待ち」して解答速報を配ったのは「落ちて浪人することになったらウチの予備校に来てね」という宣伝だろうか。
自分ははじめ解答など見る気もなかったが、手渡されたものを何となく受け取り、そのまま捨てずに何気なく見た覚えがある。

「法学部に数学の入試問題があるのは解答作成にあたっての論理性を見たいからだ」というのを今はもう亡くなった著名な教授が講義のときに語っていたのを覚えている、
具体的な採点基準など知る由もないし、今の大学側の姿勢も知らないが、そういう観点で二次試験に数学がある(大昔の話だから今は変質しているかどうか知らない)ということは、名大法学部志望者なら知っていてもいいのだろうと思う。

なんて話は以前も書いたような気がするが、毎日書いているともうネタがかぶっても仕方がないと最近は開き直っている。