私立高校の通信簿

今春(2025年春)の私立高校の志願状況が出ていたので、これを見て昨春(2024年春)の志願状況と比較してみた。
2024→2025の比較であり、定員との比較ではない
いってみれば私立高校の通信簿である。
高校によって規模がだいぶん異なるので、志願者数の増減を人数とその割合で計算した表を県発表の公式データから拾って作ってみた。
岐阜地区と西濃地区にある主要私立高校9校について、2024年春と2025年春を比較して増減をまとめたのが下の表である。

9校平均の増減よりも上なら青、下なら赤で表示した(つまり色分けは単純に増えたか減ったかではない)。
なお岐阜地区・西濃地区の中3生は昨年度と比べて4~5%減っており(だから公立高校の定員も一部高校で削られた)、9校の単願併願合計の志願者数の減少は、その中3生の減少幅とほぼ一致している。

  

この表でまとめた私立9校全体で合計すると、単願志願者の減少幅が中3生全体の減少幅よりも小さく、私立高校全体としては健闘したといえるが、表にあるように高校ごとの凸凹がだいぶん激しい
(ちなみに2023→2024では9校合計で単願志願者数+2.5%。単願志願者数を伸ばしていたところが多かったから、それと比べると悪かったとはいえる)
単願のほうの表(上の表)の青と赤がまるで交互に色づけしたようになっているのは偶然だ。
私も作ってから気づいた。
なお、この表の高校の順番は私立高校名簿の順であり、他意はない。
10%以上減らした高校は、中3生が減っているからということだけでは説明ができないので、内部で反省会を開いているかもしれない(昨年増加しての反動減というところもあるので一概にはいえないか。だいたいこの時期に反省をやっている暇は無いか。そういうことは落ち着いて春以降にやるのだろうか)
これを見ると、単願も合計も志願者を増やしたのは岐阜東と大垣日大だけだった。

特に大垣日大の伸びが大きい。

西濃地区の公立高校は今年も岐阜地区よりも倍率が低くなることが予想され、公立を不合格になって併願私立に入学する生徒は西濃地区では少なくなりそうだから、単願で数を確保したことについては学校関係者も胸をなで下ろしているだろう。

なお、聖マリア女学院の「単願」は聖マリア中からの持ち上がりがほとんどで高校の併願受験生はもともと少ないから、この学年が中学校で生徒数を集められていなかったことが大きく響いているといえよう。
このようにマリアに関しては中学校でどれだけ生徒を集められるかにほぼすべてがかかっているといえる。

私立入試を終えたといっても、私立高校の最終的な入学者数は公立高校の合格発表まで待つことになる。
岐阜地区の公立高校の倍率は高いことが予想されるので、岐阜地区の私立高校には併願合格者が大量に流入するところも出てくるのだろう。
今回初めてこんな表を作ってみたが、来年以後も気が向いたら作ってみるかな。
忘れていたりして。
恒例となったらkengakujuku.netにもページを作るか。