金沢大学の話は以前も書いた気がするが、だいぶん前だったと思うのでまた書く。
若いころ、ふらっと金沢大学を訪れたことがある。
角間に移転する前、兼六園の向かい、つまりは旧金沢城にキャンパスがあったころだ。
あったといってもそのころにはもうだいぶん角間への移転が進んでいて、空き家になっている校舎も多かった。
半分ぐらい使われなくなった古い校舎が並ぶ大学というのもなかなか異様だった。
ゴーストタウンのようなキャンパスだった。
大変いい場所(兼六園は道路(昔の堀)を挟んで反対側だし、何より市の中心部だ)だったが、角間に移転した。
設備も古かったし、狭かったというのもあったのだろう。
当時は国公立も私立も大学の郊外移転がさかんだったころでもある。
移転後の跡地は今、城公園になっているはずだ。
その角間の校舎で設備の老朽化が問題になっているというニュースを少し前に見た。
時代の流れを感じる。
最近10年以内に立て続けに金沢大学へ進学した卒業生がいて、それ以前にも進学した卒業生はいることが確認されている。
私の(血のつながりはないが)遠縁の親戚にも金沢大学で教授をやっている人がいる。
通ったこともなければ親しい友人が行ったわけでもない金沢大学にこんな縁があることになるとは、若いころの私は思わなかっただろう。
若いころ訪れたときは「いいなあ。こんないい場所で。でも移転するんだ」と思っただけだった。
私が出た大学も大昔は別のところに分散してあったらしいが、名古屋市千種区不老町、東山のあのキャンパスになってもう長いので全然知らない。
全学部集結していて・・・と言いたいところだが、医学部医学科は今も鶴舞に附属病院とともにあるし、医学部保健学科(看護とか理学療法とか)はかつて「医療技術短大」だった(もっとさかのぼれば附属看護学校か)昔から大幸(バンテリンドームの近く)にある。
あれはもうあのままなのだろう。
岐阜大学のように一つにまとめたりはしないようだ。
医学部だけキャンパスが二つもあるなんて不思議だが。