第26期生の受験がもうすぐだ。
コロナ禍前の卒業式→高校入試というパターンに二十数年慣れてきた自分は、コロナ対応追試が入って高校入試→卒業式になった今の日程にまだ慣れない。
コロナ禍前、前述の通り高校入試は卒業式のあとだった。
しかも卒業式の翌日がすぐ入試ということはなく、卒業式の翌々日が入試というのが普通だったので、卒業式の午後も、翌日(つまり入試前日)の昼間も最後まで入試対策をしていた。
賢者の石が終わらない子に(解くのはみんな終わっているが間違いの解き直しが終わっていない子がいた)最後の最後まで寄り添って、なるべくきっちりと直しを済ませるように、年によっては前日もちょっと延長しながら(といっても「夕方」に収まるように)やったものだった。
ところが今の日程である。
卒業式は高校入試が終わってからだ。
今年は金曜日(一部は土曜日も)には高校入試で、卒業式は週明けだ。
幸い今年の子は賢者の石を済ませているので、そういう意味では鼻歌だが、最後の最後に昼間の時間、たっぷり寄り添ってあげられた昔の日程が恋しい。
コロナが5類になり来年度からこの日程も元に戻るのだろうか。
というか戻ってほしいと思うこの入試前だ。
入試と言えば今年の西濃地区はどこも穏やかだ。
全高校そろいもそろってこんなに穏やかな入試は二十数年見てきて初めてかもしれない。
いつもこの調子ならいいのだが、来年はどうだろう。
西濃地区の新中3生は人数が少しだけ増えるはずだが、昨年の今春定員発表と同時に県教委が出した来年度以降の「見込み」によると、来年の西濃地区は増減無しの見込みとか。
しかし今年これだけあちこちの高校が定員を割っているのを見ると、見込みに反してどこかを減らす事があっても驚かない。
早くも今年度から「見込み違い」になっているのだ。
生徒の進路も多様になっている。
コロナ禍も影響して、全日制の高校以外の進路を選択している生徒も増加しているのだろう。
(地元の私立高校(とぼかして書いても1校しかないので大垣日大といってしまいますが)も志願者を減らしている)
来年の入試は定員の動向に注目だ。
そろそろ高校生も卒業式を迎えるのだった。
うちの塾には高校生はいないが、今の高3はコロナ禍に突入した直後、突然臨時休校が始まって騒然とした中、公立高校入試を迎えた第23期生、よく覚えている。
入試対策も最後の少しは人数分散型にして時間を分けてやっていた。
あの子たちがもう高校を卒業だ。
あの子たちも良い子たちだった。
この3年間、コロナに振り回され続けた高校生活だっただろう。
本当に可哀想というほかない。
大学生活はそうならないことを祈る。