日航123便が墜落してもう40年近くになるが、あの衝撃はあまりに大きく、いまでも慰霊行事がニュースになる。
大災害並みの事故だった。
山の日が制定されたのは21世紀に入ってからだが、この事故の日を避けて8月11日になったという話があるぐらいのものだ(本当かどうか知らない)。
今は知らないが、あの当時の昼間のテレビの各ワイドショーには生CMというのがあり、タレントがスタジオで生放送でCMをしていた。
そのタレントが、あの日(の翌日だっただろうか)、その前にやっていた事故現場の衝撃的な映像を見たショックで、泣きながらCMコーナーをやっていたのを今でも覚えている。
東京→大阪という新幹線でも行ける区間。
偶然乗ってしまった人、偶然乗らずに済んだ人、様々な運命を考える。私の数年前の病も、そうした偶然の一つ。
自分はこの便に偶然乗らずに済んだ人と同じ立場になった。
あとほんの少し、出血箇所がずれていたら、今ごろこの世にいたかどうかも分からないし、生きていてもこうして普通に何の後遺症もなく生活できていたかどうかも分からない。
あれ以来、この事故をそういうふうに重ね合わせても見るようになった。
1985年8月12日夜、犠牲になった520人の方のご冥福を改めてお祈り申し上げる。