暑いなんて言うな、みんな暑いと思っているんだから、と言われそうだが、暑い。
21世紀に入ってからだろうか、明らかな「冷夏」にはあまりお目にかかっていない気がする。
冷夏は冷夏で冷害になるのだからよくないことではあるが。
90年代には酷い冷夏の年があった。
不作で米が足りずにタイ米を緊急輸入したほどの騒ぎだった。
私が子どもの頃にも「冷夏」があった記憶がある。
そもそも昔はこんなに暑い夏がなかった。
水分をとり、冷房は適切に利用していのちを守ってほしい。
今から○年前のこと、高3生の私は夏休みの間、毎日登校して敢えてエアコンのない教室で自習した。
当時はまだ学校の教室にエアコンが入っていない時代。
ただ学校側は会議室かどこかに冷房を効かせていて自習室として開放していた。
学校で自習がしたい普通の生徒はそれを利用したのだが、各クラスに私のような変人が一人二人いて、同じように教室で自習していた覚えがある。
今ほど暑くなかったが、そうはいってもやはり暑かった。
汗をたくさんかいて、ノートをふにゃふにゃにしながら勉強した。
エアコンの効いた部屋でやったほうが効率がよいに決まっているが、高3のときの私には精神論的な意味あいが大きかったのだろう。
同級生と群れて自習すると気が緩んでしまうというのもあったように思う。
当時も夏は当然暑かったが、そういうことがまだできた時代だ。
今それをやったら熱中症で病院送りになりかねない。
今の時代にそんなことはとてもおすすめできないし、当時でもおすすめできる方法ではなかった。
冷房の効いた部屋で勉強してほしい。
今は特に効率以前に健康といのちのためだ。
ただ、群れることはおすすめしない。
仲間との切磋琢磨も大事だが、まずは自分と戦ってほしいと思う。