30年ぶり


郵便料金30年ぶり値上げへ 10月から手紙110円に | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240613/k10014479781000.html


あれ、郵便料金って21世紀に入ってからもちょこちょこ上がってなかったっけ?と思ったら、上のニュースのタイトルは「消費税増税に伴う改定を除いて」ということらしい。

この郵便料金とほぼ同じ期間、ほとんど変わらなかったのが賢学塾の受講料。
厳密に言えば若干値上がっているが(特に教材費)1997年の開校時、月額授業料が中1・中2で18,000円、中3で20,000円だったので、あまり変わっていないと言っても叱られない範囲の変動だろう。
ここまで細かいところでは様々な変遷があったが、大枠ではほぼ据え置いてきた結果、開校以来ほとんど変わらない授業料が続いている。

日本全体の経済から見れば好ましいことではないのだろう。
デフレを助長する経済活動としてそのデフレマインドを政府日銀から叱られそうな(叱られるわけもないが)勢いだ。

他方、教材費は残念ながら据え置いてきたとはいえない。
なるべく抑えよう(据え置きの方向でいこう)とずっとやってきたが、あるとき改めて計算し直してみたら開校当初から塾からの「持ち出し」になっていたことが判明したため(教材にかかる費用を確実にいただいていなかった)、それを是正し、さらに度重なる教材会社の値上げにも対応していたら教材費は据え置きというわけにはいかなくなった。

  

  

  

授業料がここまで30年近くほぼ据え置きにできていたのは世の中がデフレ社会だったということが大きいが、この塾だけの特別な要素としては、背負う「重荷」がなくなったというのが大きい。
開校当初はこの塾を開校するにあたって背負った借金(この土地と建物にかかった費用)を毎月返済しないといけなかったが、現在はそのようなことはなく(10年ほど前に完済した)そのぶんかなり身軽になったからやっていけるというのはある。
今から開校してあの借金を背負うなら(今なら地価もだいぶん下がっているのでそこまで借りる必要もないかもしれないが)この授業料水準ではやっていけないかもしれない。
卒業生・塾生のご家庭に感謝しかない。
振り返れば何の裏付けもないのに大胆なことをしていたものである。
前から何度も書いて繰り返しになるが、あの当時の若さゆえできた冒険だったのだろう。