ローマ字表記 70年ぶり改定も視野に 文化庁の審議会に検討諮問 | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240514/k10014448921000.html
ローマ字の世界では、訓令式とヘボン式の2つが入り乱れている。
この件にようやく着手するようだ。
今に至るまでずっと、子どもたちは小学校の(国語で)習うローマ字(訓令式)とは違う表記(ヘボン式)を英語を本格的に習う際には知っておかなくてはならなかった。
ヘボン式は「英語そのもの」ではないが英語の中に入れても比較的に馴染む表記、それに対して訓令式は英語の中に放り込むと「そうは読まれないだろう」という違和感のある表現がいくつもふくまれている。
弊塾でも開校以来、中1になりたての子たちに何を教えるかといったらヘボン式のローマ字。
今年も教えた。
早く一本化されるとよい。
私個人はあらゆる場面でヘボン式を使っていて訓令式など…と書こうとしてふと気付いた。
PCのキーボードで日本語を入力しているときは(ローマ字入力)、訓令式で打っていると。
入力なので早く打つことができればそれで良く、ちをchiとは打たずにtiと打つし、つをtsuとは打たずにtuと当たり前のように打っていることにこの文章を書いていて(打っていて)気付いたのだった。
なんていう世代もそのうち化石世代になるのか。
そもそもキーボードで打っているという段階で化石か。
すでにスマホではみんなフリック入力、スマホでなくても最近はだいぶん音声入力も進化しているから。
そういえば昔、会社員だった頃「日本語を打つのにローマ字入力とか面倒くさいことしているの?俺はかな入力。一文字一回キーを押せばいいから速く打てるし疲れない」という人がいた。
かな入力は指一本でたどたどしく入力する人のためのものだと思い込んでいた当時の私、件の人が両手でキーボードをぱたぱたと打っているのを見て「ローマ字入力しているんじゃ?」と思ってよく見ると、確かにかなで打っており、1回押すだけで1文字出てくるので文字も速く出てくる。
そもそも打つ動作そのものが件の人は速かったが。
自分もいつか、高速かな入力で文書を作りたいものだと思いながらここまで来てしまった。
もう今さらキータッチのクセは修正できない。
そうこうするうちに先述したようにキータッチが要らない時代が。
閑話休題。文化審議会の答申が出たあと、それが正式な国の基準となり、さらにそれが指導要領に反映されてそれに基づいた教科書が作られるという今後の流れを考えると、いつからになるか分からないが、いずれ子どもたちが最初に見るローマ字がヘボン式になる日が来そうという話。
何年か後、「今は『chi』と書いている「ち」を、昔は『ti』と書くように小学校の国語で教わっていたんだよ~ウソみたいでしょ(笑)」なんて話を、私はしているのだろうか。