看板

最近、某雪ゼミナールの話ばかり書いている気がするが、私が前をよく通る某雪ゼミナール某戸校だった建物の屋上の大きな看板、先日名前を消したなあ(けど字の跡がくっきり残っていてあれではあまり消した意味がないなあ)と思っていたら、昨日はその上から真新しいペンキが塗られていた。
外観からはもうこれで某雪の痕跡は消えた(まあよーく観察している人は某雪ゼミナールお得意の校舎の作りだと分かるだろうが。コンビニ跡がどこのチェーンだったか何となく分かるように。コンビニも撤退するとその痕跡を徹底的に消す。撤退したというとイメージが悪いからか)
  
  
  
  
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そういえば私が倒れたとき「塾が閉鎖されてしまったのに看板その他がそのままで私の帰りを建物が寂しげに待っているようだった」と退院後に書いて送ってくださった保護者様がいらっしゃった(いま思い出しても何だか泣けますね。飼い主を待つハチ公のようで)
はい、他人の持ち物ではないので敢えて痕跡を消す必要もなかったんだと思います。
入院したとき、私が生きて帰ったとしても塾講師として復帰するなんてもう無理だろうと考えた家族(そう考えなくてもしばらくは確実に不在だったわけで)が、使ってもいない・使う見込みも立たないのに基本料金だけ取られるのがもったいないとNTTの固定電話を解約した(開業時から使っていた番号の電話だったが私が相談できる状態でもなく家族の判断で休止せず廃止したと。復帰どころかいのちがどうなるかという絶望から始まった中ではそういう選択になるだろう。それで今の塾の電話番号は以前とは違う番号になっている)
あのとき電話を解約してしまったぐらいだから、この建物も借り物だったらおそらく賃貸契約を解除されて家族の手により撤退ということになっていただろうと思う。
退院したときにはこの塾はもうなかったかもしれない。
  
  
  
  
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そこはしかし自社物件(最近くどい)
持ち主の私が知らないところで勝手に売却はされない(というかできない)
だからこの塾はこのように残り、周りが皆驚くほどすっかり元気になった私によって再び運営されることとなった。
開業時、借りて始めるのでなく買って始めるなんて今思えば無謀な話だったが、私にとってはあのとき買ったことが今になって正解だったことはこの前も書いたところだ。
何が幸いするか分からない。
  
  
  
  
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と言う私の例は、塾開業物語としては希有なもので、普通は開業するなら賃貸物件から始めるだろう。
これから塾をやろうという人にとって私の例は参考にもならない。
賃貸どころか「塾を始めるなら自宅から」という指南すらどこかで見た気がする。
最初から大きな投資をして負債を抱えては負担が大きくなるからそういう考え方もあるのだろう。
テナントを借りるにしても初期投資は必要だ。
まあ自宅開業にしても初期投資ゼロというわけにはなかなかいかないが。
  
  
  
  
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27年前、開業するときに新しい建物でスタートしたのもあって(今でこそ年季が入
っているが27年前は新しい建物だったのだ)
新品の机・椅子をそろえることになった。
21世紀の今日でも長机の塾があるというから驚きだが、弊塾は開業したときから学校のような机・椅子のセットをそろえた(机や椅子もどんどん進化しているので最近はもっといい机・椅子の塾も多いだろうが)。
今、塾生の子たちが使っているその机と椅子は27年前のものだ。
傷もほとんどなく落書きも全くないのは先輩たちが大事に使ってきたくれた証拠。
今通っている皆さんも大事に使ってほしい。
  
  
  
  
  
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