この半年ぐらい、入試改革ネタを書いているおかげか
以前と比べて格段にアクセス数が増加しています。
それが小中学生なのか、小中学生の保護者様なのか、
学校関係者の方なのか、取引業者の方なのか
それとも同業者の方なのかは知る由もないのですが、
(とりあえず同業者の方がご覧になっていることは、何となく分かります(苦笑))
いずれにしろ多くの方にご覧いただき、大変光栄に存じます。
ということで、たまには一般的な話題も取り上げようと思います。
夏が近いと言うことで、
夏期講座の広告が入っていますね。
最近は高校生向けの塾・予備校のチラシもよく入りますが
メインは中学生対象の塾の広告でしょう。
広告のどこに注目したらいいのか。
お子さんの学年のところをまずご覧になる方が多いようですが、
塾選びに慎重な方の中には、そうでない方もいらっしゃいます。
そういう方から(入塾相談等で)お話を伺うと
中1・中2のお子さんの塾選びの場合でも
もっとも注目なさっているのは中3の内容です。
中学生が塾通いする最終的な目的は(ほとんどの場合)
高校受験を乗り切ることですから、
その塾が受験生にどういうケアをしているかが
最後のところで一番大事になるからです。
今、中1のお子さんも2年後には受験生。
当然ながらほとんどの塾は中3の夏期に力を入れていますが
その力の入れようには(多くの方が想像する以上の)違いがあり、
また受講料にも大きな開きがあります。
中1の講座内容や料金で大きな違いがないように見えても
中3になるとその差が歴然としていることは少なくありませんが、
中3になってからそれに気づいたからといって
入試まであと半年という時期に
それまで慣れ親しんだ塾を辞めて別のところへというのは
かなりの勇気が必要で、なかなか難しいことです。
ですから、
中3の講座内容が軽いところは要注意かも。
中3の夏は1,2年で習ったことを総復習する大事な時期ですので
「短い時間で効率よく」とは考えにくいのです。
例えば北高に特色化で合格するような成績上位の生徒でも、
1,2年で習った内容の抜け落ちは細かいところで結構あって
それを一つずつ埋めていくのがこの夏。
成績最上位の子たちでもそんな感じですから
成績上位ではない大部分のお子さんたちにとっての重要性は
言うまでもないことです。
中3の夏にやるべき量は、中1や中2とは全然違うということですね。
今、中1・中2のお子さんでも来年、再来年は中3生。
中3の夏を過ぎてから、
「もっと勉強しておいたほうがよかったかな」と思っても
「ヨソの子はもっと勉強したようだけど大丈夫かな」と心配されても
もう中3の夏は帰ってきません。
どうしてこんなことを書くかというと
毎年必ず1件はこの手のお電話を承るからです。
つまり、賢学塾の中3夏期講座の(質と量の)ことを
どこからか口コミで耳に入れた方が
8月末か9月初めになってから弊塾にお電話されるケースが
実際にあるんです。
もちろん、できる範囲のことはご相談しますし
ご希望があれば可能な限りお受けしたいわけですが
「一番中身の濃い講座」を過ぎてしまってからのご入塾には
申し訳ない思いがありますので、その旨も正直に伝えています。
特に困るのは、ご本人が既に別の塾に通っていて、
その環境に慣れてしまっている場合。
親御さんがご心配なさっていても
本人は今の状態にすっかり満足してしまっていますから
転塾はひじょうに難しくなります。(そういう面談もいくつかやったことがあります。)
もっと早く気づいていただければ・・・。
こちらの広報が十分でないところは反省しなくてはいけませんが
であるからこそ、この場でもこんなことを書くわけです。
「塾」と一言で言ってもいろいろですし、
通われる目的も具体的な部分ではさまざま。
何を基準にされるかは、もちろん各ご家庭のご判断ですが
「塾でしっかり勉強して高校入試を乗り越えたい」とお考えの方は
是非そのあたりをよく比較検討していただければと存じます。