一昨日から、前期入試だったんですね。
昨日今日と新聞に掲載された解答速報を見ながら
自分が紅顔の受験生(何のこっちゃ)だったときのことを、
改めて思い出してしまいました。
(これは確か一度前身のブログで書いたネタだったかな・・・。)
今からn年前の2月25日(だったと思う)の朝、
私は本山駅を降り、
人の流れに身を任せ (テレサ・テンですね(いや、違う))
山手通りの坂を歩いていました。
(ああ、今は大学前(というか中だな)に地下鉄の駅がありますね。便利になったものです[E:coldsweats01])
法学部の受験会場は文学部の建物だったのですが
(今、よくよく考えると何か不思議な話だ)
その文学部の正面玄関から、さあ中に入ろうというところで、
私は忘れ物に気付きました。
「受験票」を忘れちゃったんです・・・ははは、恥ずかしい。
今はどうか知りませんが、
当時は、二次試験を受けるとき、
「センター試験の受験票」と「二次試験の受験票」の
2つを持って行く必要がありました。
私は「センター試験の受験票」のほうを忘れてしまったのです。
あのときは焦りましたねえ・・・。
やや身震いしたのを覚えています。
しかし、忘れてしまったものはもうどうしようもありません。
どこかで買ってくるわけにはいかないものですし(そりゃそうだ)
今さら家まで取りに帰る時間もありませんでした。
(ヘリコプターだったらぎりぎり可能だったかな(笑))
鞄の中を一通り探したのち、観念して玄関で係の人に申し出ると、
その人は特に困った顔をするでもなく(本当に平然としていた)
「はいはい」(毎度!と付け加えると脚色が強すぎますが)という感じで、
玄関から横に入った部屋に私を案内しました。
・・・で、私がそこで見たものは・・・・
既になにやら書いて手続きをしていた
同じような境遇(笑)の受験生たち。
なーんだ、間抜けなヤツは俺だけじゃなかったんだ
などと、妙に安心したのを覚えています。
(自分がその「間抜け」だったことはすっかり棚に上げていますよね)
肝心の入試の方はというと、
午前中の科目を何とかやり過ごして(最初の教科は英語だったかな)
昼休み頃にはすっかり会場の雰囲気にも慣れ、
リラックスして道中で配られていた大学新聞などを
読んでおりました。
考えてみれば、この大学のことを
俺はよく知らないままここに来ているな、などと思いつつ・・・
午後、最後の時間(だったと思う)、小論文で好き放題のことを書き、
すべてが終わって外に出ると(当時は1日で全部済ませていました)
河合塾か駿台か代ゼミか、
三大予備校のどこだったかは忘れましたが、
お節介にも入試を終えた受験生に解答速報を配布中。
ここで解答を配るってことは
「落ちたらウチで浪人生しようね」ってことじゃないのか!?と
多少嫌な気分になりつつも、
それを受け取って何となく眺める・・・
私は、唖然としました。
当時、文系の数学は大問3つ。
なーんて書いてたら今でも3つなんですね、n年前からスタイルを変えないなんて、
大学というところは超がつくほど保守的なところですねえ(笑)
「2つはきっちり解けないと落ちる」と
言われていたような気がします。
1問はおそらく正解(だったと思いますが)、
あとの2問は途中で計算が違ったのか、勘違いしたのか
ただ単に私が愚かだっただけなのか、
領域が内外逆だったり、途中から式がおかしかったり・・・。
駄目だこりゃ、と思って (ドリフですね(いや、違う))
家路に就いたのですが、
妙に「すがすがしかった」のを覚えています。
理由はたぶん、「落ちたら東京の某私大に行けるから」。
浪人は出来ないからと言われ(自分でもそう思っていて)、
国立のほか、私立大学も複数受けたのですが
担任のアドバイスを無視して東京の私立のみ受験。
その受験旅行で東京生活に憧れを抱いた私は
(関東方面の私立の入試はだいたい2月中旬に集中していました)
2月25日の時点では気持ちがもうすっかりそっちに行ってました。
(今では住みたいとも思いませんけど、若いというのは、不思議なものですね)
帰宅後、合否を案ずる家族を尻目に
こっそり荷造りの下準備を始めていたのを
今でも覚えています。
でもまあ、そんな私の魂胆は丸見えでしたので
笑いを取るつもりで私が何気なくしゃべった
「今日、実は受験票忘れちゃってさあ・・・」という話が
夕食の食卓をひじょうに気まずいものにしたのも
覚えています(苦笑)。
結局、私の東京行きはなくなって、今日に至るんですが。
(その後は面倒なので略)
とにもかくにも、あれからn年。
春が来たり夏が来たり秋が来たり冬が来たりしながら
私はこのように元気に生きております。
受験生の皆さんにも、早く春が来るといいですね。
(なんという強引な締めくくりだ)
ウチの卒業生たちは
どうだったんだろうなあ。
(結局書きたかったのはこれだけだったりする・・・)
・・・たまにはこんな柔らかい記事も、まあいいでしょう[E:wink]。