中東情勢にNZの地震に・・・

日本のマスメディアが最近騒いでいた

八百長だとか誰かが誰かと喧嘩したとかいう話が

全くばかばかしいと思えるようなニュースが

毎日飛び込んでいます。

中東では、歴史的な転換点を迎えていると言っていいでしょう。

場合によっては世界史の大きな分かれ目になるかもしれません。

しかし、諸外国に比べて、日本のマスメディアの取り上げ方は

ずいぶん控えめだという指摘をする人もいます。

例えば、エジプト情勢については

ムバラク大統領がいよいよ退陣するというところに至るまでの

しばらくの間、

日本のメディアではあまり取り上げられませんでした。
 
(崩壊間際あたりからは取り上げる量がぐっと増えましたが)

ところが、カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」が

英語版放送をネットでライブ放送していて

カイロの広場を中心に2週間あまり、

連日生中継で報道していました。

日本で見ていた人も結構いたようです。

実は私も、事務室で仕事しているときや自宅にいるとき

傍らで流していたのですが、

あれを見ていた人は、エジプトの情勢が日々動く様子を

日本のメディアの人より詳しく把握していたかもしれません(笑)

 

ニュージーランドの地震、現地の住民だけでなく

多数の日本人も被災をしたようで

未だ行方の分からないすべての方々には

本当に無事でいてほしいと祈るような思いですが、

日本人がここまで巻き込まれていなければ

日本での報道はもっと少なかっただろうという人もいます。

  

私は以前から、中学生たちに対して

もっと世間の動きに関心を持って欲しいと語ってきましたし

実際、だいぶん前には「時事問題クイズ」なんてのを毎週やって、

新聞やニュースに注意を払ってもらおうと

努力したこともありました。

しかし、今ではあまりそういう取り組みの必要性を感じません。

日本の新聞やテレビといったメディアにいくら接したとしても

先述したような世界の動きが詳しく捉えられないどころか

どうでもいい芸能人のゴシップや

憶測や噂だけで安直にコメントされ、

適当にまとめられる事件報道ばかりに毒され

彼らが真剣に考えたり感じたりする良質な材料が

あまり与えられません。

これは本当に残念で仕方ありません。

こんな状況であっても、大人であれば、

自分で海外の放送局や通信社のサイトをネットで探して

自ら情報を収集できるありがたい世の中になりましたが、

中学生には情報の判断も含め、まだそこまでは難しい。

 

どうしたらよいのか。思案するこの頃です。