8月15日

終戦の日。
実はこの日に仕事をしたのは人生で初めてだった。
1997年に賢学塾を開校して以来、盆と正月に塾を開いたことは一度もなかった。
厳密に言えば正月は元日と2日、お盆は8月14日~16日に授業その他あらゆる業務を入れたことは一度もないはずだ。
(1月3日だけは過去に一度だけ自習室を開放したことがあるのを記憶している)
もっとも、正月に関して言えば前職のときに元日から仕事をした経験があった。
しかし、盆に関しては前職でも経験がなかった。
840955
といって、盆休み(や「終戦の日」)をそこまで特別視していたわけでもない。
日数が短く日程がきつい冬期と異なり、夏期は学校の長い夏休みの中にあって敢えてお盆を潰してまで授業を入れ、ご家庭にご迷惑をおかけする必然性がなかったのだ。
盆休みがあっても十分な講座の「量」を確保する日程は組める。
夏期講座の折り返し地点、受験生も含めてゆっくり休んでもらい、後半戦に備えてもらう意味でもいいインターバルだと思った。
 
11457611
 
しかし、今年は違う。
 
ご存じのように夏休みは2週間ほどしかない。
そこに例年通りの盆休みを入れたら、休んでいる間に夏期講座は終わってしまう。
少しでも授業を多く行うため、できれば夏休み期間は余すところなく使わせてもらいたい。
他方、お盆に敢えて授業を入れることでご家庭には大なり小なりご迷惑をおかけすることになるだろう。
いくらコロナ禍の中にあるといっても、ご親戚の集まりやご家族単位で何らかの計画をされているところもあるはずだ。
 
1206987
  
 そういうこともあって、今年のお盆に授業を入れるかどうかは最後まで悩んだ。
この短い夏休み明けに中学校の期末テストが入っていなければ、盆に休日を設けていたと思う。
さすがに例年通りの長さはとれないが、8月15日を含めて2日程度だったろうか。
しかし、現実には今年のお盆は(ウチの塾に関係するどの中学校も)期末テスト1週間前だ。
通常のテスト前ならばバリバリにテスト対策をこなし、最後の追い込みをしている時期なのだ。
 
1694687
 
いろいろ迷った挙げ句、結局は塾の使命を優先させていただくことにして、今年は盆休みを完全返上とした。
盆休み無し。私にとっても初めての経験。
彼らにとってもお盆にずっと塾に来るなんて初めての経験だろう。
しかも日程がなかなか過酷なものになってしまった学年もある。
 
彼らは本当によく頑張っている。
  
明日までは昼間もテスト対策に使い、明後日からは学校だ。
短い夏休み、のんびりする日もあまりとれなかっただろう。
テストが終わったら(感染症対策に留意しつつ)少し息抜きをしてほしいと思う。
 
 
 
 
・・・といっても受験生には入試対策があるから、期末テストが終わっても夏期講座の続きが待っているのだが。
中3生は夏期講座の後も9月に「夏後講座」。
10月からは切れ目なく「応用力養成講座」が続く。
賢学塾の入試対策、学期中は土曜日も日曜日も行う。
今年は夏に行われなかった公立の高校見学が10月を中心とする秋の週末に行われることになった。
各高校の日程がかなり重なっており、例年と違って行き先を絞る見学会になりそうだ。
昨今の感染状況だとこれもできるのかどうか微妙な気もしないでもないが、いずれにしろ開催前提でこちらも日程を考えなければならない。
各高校の日程が集中する日は講座を削ってしまったほうが分かりやすいが、こちらもぎりぎりの日程のため、あまり削れない。
振替授業などで乗り切る算段を考える。
 
例年以上にいそがしい秋が、まもなく始まる。