|

+35%の衝撃~授業料無償化の影響は私の想定より早かった?

昨日の論考でもそれ以前の論考でも、私は授業料無償化の影響が本格的に出始めるのは2027年春(今の中2の入試)からではないかと書いてきた。
しかし、今春(2026年春)入試で早くも影響が出てきているようだ。
まだ全部出揃っていないが、締切の早かった4校だけ志願状況が県から発表された。
それにもとづき、昨年度(2025年春)と比べた志願者数の増減率を表にしてみた。

単願併願合計
富田+8.9%-10.2%-7.1%
岐阜東+25.6%-0.2%+3.0%
済美+56.7%+12.3%+22.4%
岐阜第一+61.1%+3.2%+15.4%

2026年1月13日時点で判明した4校の2025年春→2026年春の志願者数の変化(増減率)

高校ごとにばらつきはあるが、4校すべてで単願が伸びている。
昨日までに発表されたこの4校合わせると単願が約35%増加。

+35%!

数字にして+244人。
これはもう誤差の範囲とか偶然の変動とは説明できないレベルだろう。
詳しいことは全ての私立高校の出願状況が出揃ってから書くとするが、上記の高校の学科には単願だけで定員枠を超えているところが複数ある。
公立と違い定員枠までしか合格させないということはないだろうが、それ自体が珍しい現象である。

まだ途中経過ではある。

しかし正直なところ、この岐阜県でここまでの変動がいきなり来ることは予想していなかった。
だから思わず記事のタイトルに「衝撃」と入れてしまった。
授業料無償化について制度がなかなか最終確定しなかった(秋になって確定した)中でも地道に募集活動をされてきた私立高校の広報担当さんの努力が実ったのだろう。
「私立も授業料が無償化されるなら、公立高校入試を待たず秋の段階で私立高校に進路を確定させておきたい」という生徒を一定程度つかんだ結果だと言えそうだ。
「予測不可能」と書いた予測?通りになったとでも言おうか(苦笑)。

他方、併願の減少は誤差の範囲でほぼ横ばい。
そして単願+併願の志願者数が上記4校合計で+5.4%。
単願の生徒の増加が志願者数の増加につながっている。
今後発表されるところも含めて私立高校全体がこの調子でいくと、公立高校の出願者数が(先日書いた栃木県の減少程度は)減少する可能性もある。
そしてこの様子だと(詳しいことは全部揃ってから)、その減少の影響は岐阜五校のような例年倍率が高めになるような高校にはあまり出ないだろう。
むしろこれまでも募集に苦労してきた公立高校に大きく出そうであるが、果たして。

     

岐阜県大垣市の学習塾「賢学塾」です。