2030年度からデジタル教科書正式導入ということだが。


こっそり他のサイト閲覧も デジタル教科書で現場に広がる期待と不安 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20250923/k00/00m/040/192000c
デジタル教科書が2030年度から正式に導入される見通しとなった。デジタル教科書にはメリットとデメリットの双方が指摘されている。試行的に利用する学校現場の教員はどう感じているのだろうか。
東北地方の公立中学で英語を担当する50代の男性教員は「現時点では不安が大きい」と明かす。授業では、生徒が発音を確認する際などにデジタル教科書の「読み上げ」機能を使う。ただ、ふと目を離した時に生徒が教科書以外の画面を見ていたこともあったという。

 「端末はさまざまなアプリやサイトにつながる。昔のように漫画を教科書に隠して読むよりも『副業』は簡単でしょうね」
実際に作成されるデジタル教科書はどのようなものになるのだろうか。ある教科書会社は、文科省が示す①紙媒体②完全デジタル③双方を含むハイブリッド――の3形式のうち、③が軸になると予測する。

 「これからの子どもには情報活用能力が必須であり、紙のみの教科書はなじまない。一方、授業は依然として紙の教科書を中心に回っており、完全デジタルは敬遠されるのではないか」


副業ってなんのことかと思ったら「内職」というやつか。
授業中に他のことをするあれである。
その対策はこれからしてもらうとして(デジタル化に伴う大きな問題ではない。デジタル教科書でなくても昔からあったのだから)、そんなことよりも子供の学力がこれからどうなるのかの心配のほうが大きい。
語学など上手に使えば大変便利なことが明らかな分野があることはわかっているが、日本に先んじて取り入れた諸外国で逆流しているところもある(紙の教科書に戻す動きがある)ことは以前もここで取り上げた。
学力(特に読解力)の低下を招いているという判断からのようだ。
日本も同じ道をたどるのか。
諸外国の例に学んで失敗のないよううまく導入できるのか。
完全デジタル派は懸念に対してまだ有効な答えを出していないように思うが、他方で学力の低下というのは既存の物差しで測った場合のことであり、学力観から変えていくべきだという主張もあるようだ。

今後の展開に注目していきたい。

デジタル教科書、私たちのような民間への供給はどうなるのだろう。
紙の本は書店(教材販売)経由で手に入れている(もちろん無償供給される生徒たちと違って改訂のたびに定価を払って購入している。今年の春も購入した)わけだが、デジタル教科書は教科書会社から直接購入というところもあれば、そうでないところもあってバラバラのようだ。
こういうしくみの面も今後正式導入に従ってどう整備されていくのか注目したい。
今は塾の本棚に教科書が並んでいるわけだが、2030年度から塾でどう対応するかも考えなくてはならない。
と語るように、弊塾ではまだ生徒にタブレットを持たせて~ってことはやっていない。
教室に電子黒板もどき(プロジェクター)を入れたのは塾の中でもわりと早いほうだったと思うが(といっても20年は経っていないか)、タブレットに関してはこんな感じである。
プロジェクターはさっさと入れておいてよかったと思うが(授業で大いに役に立っている)、タブレットの利用に関してはいまだ懐疑的なところもある。
弊塾としては様子見というところだ。

   

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