今日もまた高校野球の話。
昨日の準々決勝で県岐商が横浜高校に「勝ってしまった」という言い方は失礼なことだが、なんと勝ってしまった。
相手はただの強豪校ではなく、昨秋の神宮大会、春の選抜大会と制覇して3冠を狙いにきたこの世代随一の王者である。
あっぱれだ。
準々決勝の事前の展望なり解説なり予想なりの記事でも、県岐商-横浜の試合はあまり注目もされていなかったように思う。
世間からは「横浜が順当に勝ち上がるだろう」「横浜が準決勝や決勝に向けて力(特に投手)をどれだけ温存できるか」ぐらいの目で見られていたのかもしれない。
かくいう私も「厳しい戦いになると思う」と一昨日書いた。
しかしやってみないことには分からないものである。
蓋を開けてみれば相手を圧倒する安打数、先制してリードを広げて優位に試合を進め、しかしそこで一気に勝てずに追いつかれたところはさすが相手が横浜高校だったが、そこまで県岐商が主導権を握って試合をしていたようだった。
優勝候補を破ってのベスト4。
トーナメントの有利不利をいう人たちも黙らせる結果だ。
岐阜県の高校野球界の長い低迷期を何とかしたいと努力してきた、岐阜県の野球関係者全員の慶事だろう(21世紀に入ってから私立では大垣日大が目立ってはいたが)。
勢いはあるが、ここまで勝ち上がってきた残る相手も強者揃いだ。
そう簡単には勝てないだろう。
ここまででも既によくやってきたのだ。
岐阜県で野球をやる少年たちの夢を大きく膨らませるためにも、最後まで輝いた姿を見せてほしい。