昨日の朝、カムチャツカ半島沖でおきた地震で日本にも津波が到達したが、これまでのところ国内では大きな被害もないようだ。
マグニチュード8.7というから、東日本大震災の規模にも迫るかなりの巨大地震である。
【地震】ロシア極東カムチャツカ半島沖 マグニチュード推定8.7 | NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250730/k10014878691000.html
30日午前8時25分ごろ、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震があった。地震の規模はマグニチュード(M)8・7と推定される。気象庁は北海道から和歌山県の太平洋側を中心に津波警報を出した。
気象庁は当初、津波注意報を出していたが途中で津波警報に切り替えていた。
その直前にマグニチュードの値が上方修正(8.0→8.7)されたのが影響しているのであろう。
テレビを見ていたら(NHK)、通常のニュースの調子で注意を呼びかけていたアナウンサーの語調が、その瞬間からひじょうに緊迫したものに変わったのが印象的だった。
あれを見たのは能登半島地震以来だろうか。
そして丸一日経過した今朝、津波警報こそ解除されたがまだ津波注意報が出ている状態だ。
津波が来てから「警報を出しておけばよかった」では後の祭りなので、結果的に大きな津波ではなくとも、この対応で良いと思う。
日本には東日本大震災に限らず津波の苦い経験がたくさんある。
昨日は記録的な猛暑の中を長時間避難した人も多く、鉄道など公共交通も各地で運転を見合わせて帰宅が大変だった人も多かったようだ。
こうした中で難しいのは人の心で、今回「空振り」だったと思った人が今後の津波警報を軽視してしまう恐れが懸念される。
カムチャツカどころか太平洋の向こう側のチリの大地震でも大きな津波が来たことがあるのだから、遠いからといって油断はできない。
気づいたら,東日本大震災からもう14年もたっていた。
あのときの教訓は決して風化させてはならない。
昨日の地震と津波はそういうことを再確認する機会としたい。
そして現に被害を受けているロシアその他の地域の皆さんにお見舞いを申し上げる。
何か新聞の社説のような締めくくりになってしまったな。