「やったからできた」という成長を見るときが嬉しい

英語や漢字のミニテストで落ちるのが普通だった生徒が、不合格→追試という経験を経て「一発で合格しておいたほうが気分がいいし後で余計なことをしなくてもいい」からだんだん「合格するのが当たり前」という感覚になってくる。

そういう成長を見るのが嬉しい。

特に英語のミニテストについては、書くことが軽視されてくる昨今、苦手な子の中にはなかなか合格できない子もいる。
よく観察すると、本人が考える準備(学習)の程度が軽すぎることに起因していることも多い(そうでないこともある)。
客観的に見て「十分な準備をしてきた」と言えないのに本人の中では「ちゃんと準備してきた」と思っている状態は根本的な問題。
他分野の学習にも通じる話なので、このズレは早めに解消してあげないと、成績は伸びない上に「やったのにそのわりにできなかった」と本人が勘違いしてしまうので悪循環になる可能性もある。
が、いきなりそのズレを解消することはなかなか難しい。
ハードルを越えようと前を向いて走る子にはできるだけハードルを下げ、「越えた」ことを本人が実感できるようにもしている。

本人の体験からくる実感が一番。

苦手だった子でも頑張って準備して合格を重ねることで、やがて苦手であったこと自体を克服していく子もいる。

「やったからできた!」の積み重ねの先に「やったからできた!また頑張る→そしてまたできた」という勉強の好循環が生まれる。