岐阜新聞テストとか岐阜全県模試とか岐阜模試とか・・・2025

以前から毎年春になると申込用紙のついた案内やらポスターを送ってきていた岐阜新聞テストの主催者が、今年は送ってこなかった(と書いていいのだろう、昨年は4月に送ってきていたのだから)
※追記 何とこの記事を書いたその日に届いていた。何という偶然。
岐阜新聞テストを昨年度もまだ採用していた塾にはもちろん諸々送ったのだろうが、うちの塾のように送っても送っても「協力塾」に一回もなったことがないところに漫然と送り続けるのは資源の無駄だと悟ったのだろう
また、うちは違うが岐阜全県模試に乗り換えてしまった塾に案内を送っても意味がないかもしれない(うちは全県模試も採用していない)
どの模試も採用していない(全国学力テストはやっているが)うちの塾だが、かつては送られてきた案内を、生徒に配って解説(強くはすすめない)→生徒に配って解説(模試についてここに書いているような蘊蓄をたれる)→申込用紙が欲しい人は取りに来てと言って軽く解説→申込用紙は一応あるよというだけ(昨年) という具合に対応を変化させてきたが、今後は生徒・保護者から訊かれない限りは何も言わないということになるだろう

以前も書いたが、岐阜新聞テストを「中学校で」「ほぼ全員が」受けた世代の人は、中学生の保護者にはもうあまりいないだろう。
今の親さんの世代は「岐阜新聞テストを親のすすめ等もあって多くの子が受けたが、受けたのはどこかの会場」という人たちが中心ではないか。
つまり今もまだ、過去のレガシーが(強力ではないにせよ)一応効いている。
一応効いているはずなのに、以前から何度も書いているような状況である。

やがて(早くから受験率が低下していった)西濃地区から順に、「岐阜新聞テスト?そういえばあったけど受けてないし受けていない子も多かったよ」という親さん世代に切り替わる。
そうなったら(以下略)

運営側に立って考えると、圧倒的なシェアを誇っていた時代とは全く異なる視点で、「敢えて受ける意味」を新しく創り出さないといけない局面なのだが。
以前から書いているように、中学校でやれなくなってからも久しく圧倒的な存在を維持していた(全国的にも珍しい)業者テストだったのだが、その存在感のあるうちに手を打つことなく、すっかり後手に回ってしまった印象がある。
そこに当然ながら少子化による自然減もある。
新聞というメディアが若い世帯を中心に購読率を急激に落としており、母体となる新聞社自体が今は楽ではないだろう。
全国の他の多くのテスト業者と違って、新聞社がバックにいて新聞社の販促コンテンツでもあった岐阜新聞テストは、かつては安定感・信頼感においても強かったが、それももう過去のこと。
圧倒的なシェアが最大の取り柄だったのだが、とっくにそれを失ってしまっているのだから単体で考えても苦しい。
全県模試にしろ、岐阜模試にしろ、塾の生徒という一定の数が見込める安定地盤をもっているのでそう簡単には崩れないだろうが、岐阜新聞テストは・・・(協力塾があるといっても現にそうであるように乗り換えられたらおしまい。それは全県模試も同じかもしれないが、全県模試の主催者は塾用教材会社でもあるので、塾にネットワークがある。岐阜模試に関しては言うまでもない)

中濃・可茂・東濃・飛騨のことは知らないが、岐阜地区と西濃地区の生徒で岐阜高校や大垣北高を目指す子が「模試を受けたい」というなら、岐阜新聞テストでも岐阜全県模試でもなく、岐阜模試だろうことはだいぶん前にも書いた。
弊塾生でも毎年ぽつぽつと受けてくる(私が塾内で薦めているわけではないが)
理由は書かなくても明らかだろう。
うちの塾生で岐阜新聞テストを受ける生徒はもうずっとほとんどいないはず。
ああ、昨年度は岐阜新聞テストの第一回だけを受けた塾生が1人いたか(その後の回を受けた話は聞いていない。第2回以後を受けていれば塾を休んでいるはずなので受けていないだろう)

20世紀後半に一時代を築いた岐阜新聞テストは果たしてどうなるだろうか。
どうなってもうちの塾の運営上は全く影響がないのだが(28年前の開校当初からあの模試に頼ったことは一度もない)、自分が中学生のときに学校でみんな受けた(と書くと世代がバレてしまうな)模試がこうなっていくことについては寂しさが無いわけでもない。