全方位展開

先日「二時の虹」を渡した子が、さっそくその頭文字R数学編と面展開(ある県の昨年入試フルセット)と先日書いた「出土品」数学の一部をやって持ってきた。

彼はいつも私の想定の上を行く。

全方位展開ということのようだ。

まあすごい。

この調子なら二時の虹も近いうちに終わるかもしれない。
あれが本当に最後の最後になるかなーと思っていたので(出土品はあまりに古すぎて取扱注意だから別)、入試まで1週間以上残して終わるようなことになれば、次を出さないといけない。

面展開で無いものを(もう3週間前を切っているのだからサブで面展開ならまだいいけど面展開没頭は避けたいことは以前書いた)

実はこのまえPCを漁っていてこれに手をつけるかと思ったものが一つあるのだが、あれはどうなんだろうな。
しかし次の手を打つならもうこれしかないか。
そもそも賢者の石の探究編まで出しておけば大丈夫だろうと思っていたから(普通はここまで。20年分。ここまでは到達する「かもしれない」と事前にちゃんと用意していた)、そのあとの賢者の石前史のモノを出すのに即日対応できなかったのだよなあ。(あのときはとりあえず面展開を進めることでお茶を濁した)
結果的に出番がなくてもこちらは用意だけはしておくのだ。

先にタイトルだけ決めた。
二時の虹を決めるときにさんざん悩んであれにしたので(悩んであれかという突っ込みは無し)今度はタイトルをじっくり考えたかったのである(タイトルを考えている暇はないのだが)
じっくりといっても1日ぐらいだが。
賢者の石は発刊してすぐの頃(もう何年前だ)には保護者様からタイトルでお褒めの言葉をいただいたりした(そこでいただくか)。最近は逆に苦言をいただいたりもしたが(教材というよりも映画のタイトルのようだ。誤解してしまうと)。すみません。その通りです。
で、考えた結果がこれ。

「炎色反応」(「考えて」いない)

このペースなら二時の虹を最後にまわして「炎色反応」を先に出しておくべきだったかな。
そんなことを考えたりするのは、このきつい時期に一服の清涼剤となる何とも楽しい思案である。

彼につられるようにして他の子もおおむね賢者の石の進みが例年よりもよい(さすがに全三編全教科やったという子は最初の彼以外にいないが)

それぞれのペースで頑張っているように思う。

その調子だ。

一時期、調子が落ちてきてやや気がかりになっていたある子が最近再び輝きを取り戻してきた。
先日の併願私立入試でも合格以上のご褒美をもらってきたし、塾でやっている実戦トライアルでも好結果を連発している。
君はダイヤモンドだ。

ダイヤモンドは永遠の輝き。

この調子で高校以降も頑張ってほしい。

そうかと思えばいつも飄々と塾に現れて飄々と帰って行くマイペースな別のある子も飄々とよい結果を出し続けている。

この調子で飄々と3/5も受検(公立高校入試は受験でなく受検って最近もどこかに書いたか)してきて欲しい。

ずっと声かけしないとなかなか学習が進まなかったさらに別のある子も、最近は積極的で前向きな感じだ。
卒業までに少しでもたくましい学習者の境地に近づいてほしい。

実戦トライアル(まさに本番想定の演習。解答用紙には受検番号欄しかないのである(そこじゃない))で思うように点数が伸びてないなあという子がいないわけではない。
賢者の石の消化がよく、傍目から見ていてもよくやっていると思うのに、本人がとりたいだろう点数まで伸びていない子がいる。
しかし、本人がどう思っているか別として弱点は確実に埋まってきている。
弱点補強も大事だが、ここまでくるとバランスも大事だということは先日も話したところだ。
トライアルの間違いはちゃんと解き直してちゃんとできるように仕上げてもらうので、それに加えて戦略上の原因があれば探り、本番に生かしてほしい。
実戦トライアルは本番想定だ本番そっくりだといってもあなたにとってはあくまでもトライアル。
最終的に本番で点数が出せればよい。

出願変更期間中だが、この週末どれだけ移動があるだろうかなんて考えずにまっすぐ学習し続けて欲しい。

いよいよあと2週間ちょっとになってきた。
定期テスト対策期間よりも短い期間しか残っていない。
毎年直前期というのは思い出深いものだが、今年は特に印象が強い年になるかもしれない。