【2025年春入試】出願変更期間の出願状況発表の見方

今年も去年同様の複雑な書式で掲載されている出願変更期間中の出願状況。

本当に分かりにくい。

授業の最初に
「まあ例年通り初日はほとんど変動ないねー。高専の学力選抜で合格した子が願書を下げると、北高とか東高は週明けには少し減るのかなー」
なんて話をしていたら、一人の生徒が
「東高、増えていました!」
というので
「あれーおかしいなあ。間違えちゃったかなあ」と話しながら県教委の発表をもう一度確認。
・・・私は間違っていなかったようだ(ふう、やれやれ)
件の生徒が見る欄を間違えていたらしい。

彼は全く悪くない。

あれは間違えるわ。

2/13の変更前締切の発表から内数で入っている独自検査を受ける枠の人数はともかく、定員外の外国生徒選抜や帰国生徒選抜、県外募集の生徒まで入れた「合計」欄を設け、そしてその受検生には意味のない合計欄にわざわざ強調して色までつけてある。
ふつう、あの色のついた欄にまず目が行ってしまうだろう。

昨日は話のついでに改めて確認しておいた。
外国生徒選抜や帰国生徒選抜、県外募集の生徒が合格すると、定員240人+2人という具合に(つまりこの場合あわせると242人)合格するから、彼らが何人いても第一次選抜の合格者数には関係ないんだよと。

改めてあの表の見方を簡単にまとめてみた。

初めて見る人には本当に分かりにくい。
WEB出願システムを請け負った業者が出した生のデータをそのまま流しているように思われるので、これは業者に変更を求めたほうがいいのではないだろうか。

このように第一次選抜には全く関係ない「学科計」「学校計」だが、これを出す意味がないかといえば、一つだけある。

第二次選抜(定員割れしたときの二次募集)の募集枠に関わってくるのだ。

第二次選抜の募集枠を考えるときには帰国生徒選抜ほかの合格者もカウントされるのである。
第一次選抜で
定員割れしていても、帰国生徒選抜・外国人生徒選抜の合格者を入れて定員を満たしていれば、第二次選抜は行われない。

それらを入れても定員割れしていると第二次選抜がある。

そのときに募集する枠は、帰国生徒・外国人生徒で合格した人数を入れてもまだ定員に足りない残りになるというシステムなのだ。
第一次選抜の合格枠(募集定員)には全く影響しないが、最終的に定員を充足したかどうかには関係するという扱いなのだ。

定員を満たした高校に第二次選抜はない。
しかも第二次選抜に出願する生徒は第一次選抜で不合格になってしまった生徒の中のごく一部だ。
つまりほとんどの受検生(受験生)にとっては関係がないことだといっても差し支えない。
高校側、特に定員割れしている、定員割れしそうな高校側にとっては第二次選抜の準備に関係してくるのだろうから大事なのだろうが。

・・・なーんてことはkengakujuku.netに書いたほうがよかったか。
昨日あんなことを書いておいて、さっそく整理がついていないのである。
あとであっちにも載せておこうかな・・・。