以前から書いているように今週から平日の中3授業は短縮でやっている。
早く終わってとにかく早く寝てもらわなくてはならない。
今年度もついにここまで来た。
1学期からずっとやってきた(土日ともに昼間を使ったのは2学期からだが)高校入試対策講習もこの土日で終わる。
彼らの揃った姿を見るのもあと数回。
個人的には感慨深いが、塾の日程がそんな感慨に浸る余裕もなく消化されていくのはいつものことだ。
日程が今のように公立高校入試→卒業式の順になる以前は、入試が終わった夕方、来たい人は自由に塾に来てもらって(といってもほとんど揃っていた学年のほうが多かったか)入試の◯✕談義もほとほどにいろんな話を聞かせてもらい、最後は来た生徒たち全員で記念撮影などしたものだが、それはもう彼らが卒業式を終えていて「春休み」だったからというのもあった。
今は翌日も彼らは中学校に行かなければならないので、そういう自由な語らいの場は設けていない。
最後の授業が本当の最後となるであろう。
先月ロサンゼルスで大規模な山火事があったかと思ったら、今度は日本の岩手・大船渡で大きな山火事が起こり今も続いている。
海の向こうでもこの日本でも、巻き込まれたみなさんに対して心からお見舞い申し上げる。
早く収まってほしい。
ロサンゼルスで災害が起こった後に日本でも同じような災害が起こったというと、ちょうど1年違う1994年1月17日のノースリッジ地震と1995年1月17日の阪神・淡路大震災という並びを今でも忘れることができない。
同日に起こったという偶然だけでなく、高速道路の高架が倒壊した光景も重なっている。
1994年1月、高速道路の高架が倒壊したノースリッジ地震の被害の映像が入ってきた日本では「地震国でその対策をしてきた日本では耐震基準がしっかりしているから大丈夫」という旨の専門家の言説がメディア等で流された。
しかし1年後どうだったかはご存じの通りである。
あの阪神・淡路大震災の後、日本ではそれを教訓に各地の橋脚という橋脚が新基準によって補強された。
これに限らず、現代日本では大きな地震のたびに耐震基準が見直され、また新たな対策も打ち出されてきた。
近年では東日本大震災での甚大な犠牲をきっかけに津波への備えがいっそう重視されるようにもなった。
防災に完全はない。
関係者・専門家が真剣に考えて地震対策に取り組んでいても、想定していないことはじゅうぶんに起こり得るという心構えでいないといけない。
もちろん想定されていることへの備えは怠りなくやった上で。
阪神・淡路大震災のときは早朝で車通りも少なければ新幹線も営業時間前だったはずだ。
昼間の阪神高速はいつも渋滞している。
新幹線には当然ながら大勢の客が乗っていて急には止まれない。
街中の三宮でビルが倒壊していた映像も衝撃的だった。
早朝の地震であっても、倒壊した建物の下になり、また大きな火事に巻き込まれてあれだけの犠牲が出た。
昼間の地震だったらどうなっていたのだろうと想像するとぞっとする。