突貫工事

昨日は本当によかった。
公立高校入試ひとすじに勉強してきた中3生が、滝高校を併願で受けるというのは大変なことだ。

関西万博もびっくり(どういうたとえだ)の「突貫工事」だった事は昨日も書いた。

それでもできたのは何度でも書くが彼本人の能力と努力だ。
彼以外の人にこれをやれと言ってもなかなかできるものではない。
通常はどんなに遅くても夏休みから最初の仕込みに入らないといけない事案だろう。
公立高校に向けての学習と滝の対策と並行して進めなくてはならないのも厄介だ。
彼がここまで鍛えてきた能力が高いからこそ、「突貫工事」にすぐにフィットできたわけだし、そこには当然、彼自身の相当な努力もあった。
私は「滝の入試が終わるまでは滝の対策に専念して、公立対策はお休み」ぐらいに考えていたが、彼は滝の対策と並行して賢者の石を主軸とする公立対策でもレジェンド級に塾内の先頭を走っていたわけだから、昨日書いたように合格の結果が出る前から「恐れ入った」という言葉しかなかった。
結果が出て本当によかった(といってもまだ、彼も他の塾生も本命の公立高校入試は1か月先だ。終わっていない。ここで緩んでいるわけにはいかない)

昨日はそんな嬉しい知らせがあったので、先週末「中学校の先生が言っていた」と塾生が言っていた(ややこしい)通りに、昨日(2025年1月27日(月))の午後、進路希望状況の最終回(進路希望調査結果)が県教委のサイトに上がっていたことは、ここには書かず、kengakujuku .netのほうに淡々と載せただけだった(昨日朝見たときには上がっていなかったからなあ。「おい、まさか上げないつもりか」と思った)
普通はあっちだけでなくこっちでも言及するのだが。

県教委が本当にネット上に出すのかどうか(さすがに令和の世に「壁新聞」に逆戻りして終わらせないだろうとは思ったが、県教委がこれまで情報公開に積極的だったとは決して言えないからこういう疑念も抱く。これについてはまた別で記事にしたいと思う)のほうに関心が移ってしまったのと、私個人が他の業務に忙殺されたのもあって、今年は過年度の進路希望調査結果(の定員±)と比較するための一目で分かる表を作るつもりだったことをすっかり忘れていた。
来年は作ろうと思う。(また忘れていたりして)
気になる人はkengakujuku.netに過去10年分以上の進路希望状況(進路希望調査結果)最終回の希望者数から実際の出願者数、そして出願変更を経ての最終確定出願者数までの推移がすべて載っているので(それぞれの年度のものを見ないといけないが)参考にされたい。

今年は岐阜地区で普通科進学校を希望する生徒たちは大変だろう。
旧岐阜市内5校ともにオーバー、そして岐阜と岐阜北が現状であの溢れ方である。
これから出願、出願変更と経るごとに減るのだろうが(駄洒落を書いているわけではない)、どうなるかなんていうのは統計をずっと記録している私にも分からない。
そもそも年によってだいぶん傾向が違う。
これは穏やかな西濃地区でもそうだ。
全体的に慎重な傾向で最終確定までに予想外に減る年もあれば、意外に強気で大して変わらない年もある。
進路希望状況(進路希望調査結果)では「今年はこの高校に人気があるんだな」という傾向はつかめても、最後の人数の予想は大変難しい。
弊塾サイトに過年度の記録はたくさんあるが、あっちにもこっちにもこれからの予想を書かないのは、そういう事情だ。
どうなるか考えたい方は、自分で過去を振り返って検討してみてくださいということだ。
私がない頭をひねっても仕方がない。

さて、そんなことはともかく、賢者の石の探究編に入った生徒がまた一人出た。彼には彼の「強化指定教科」(これも駄洒落ではない)だけ探究編に取り組んでもらうつもりだ。
彼の苦手教科については探究編のその先もやれるのならばやってもらうつもりでいる。
彼の苦手教科ならそこまで遡る価値はあるとみている。
どんどんやってほしい。
ここまで意欲的で大変よろしい。
私は熱量がどんどん増している彼の学習の教科バランス・匙加減に気をつけながら見守っていこうと思う。

もうこんな時期である。
私がつべこべ語るよりも、こうしてどんどん先に進む子がいるだけで、まわりの子も「自分もやるぞ」と思う気持ちが強まるだろう。
他の子も続いてくれるとよいし、続いていきそうな勢いである。
いいぞーがんばれー(ドラゴンズーではない。あの球団もいい加減、成績を上げてほしいところだが)