壁新聞

昨日、入試対策講習に来た中3生が「進路希望調査の結果が出ていました。○×高校が□人ぐらいオーバーで…」と塾に来るなり玄関で語り出してくれるので、「えっ、どこに出ていた?」と聞くと、昨日、中学校に掲示されていたと。
いつもはネットですぐに出すこの最終回の結果だが、中学校で先行「公開」したということなのか(映画か何かですか?完全公開乞うご期待と・・・)、それともこのまま…
ネットに出す作業まで手が回らなかった、わけではないだろう。
県教委は金曜日にウェブサイトの入試のページに一部手を入れている。

別の生徒に「中学校に数字が掲示されていたそうだね」と聞いたら「はい。でもみんな見ていて人だかりで見られませんでした」と。
塾ではおとなしい物静かなこの子は、見るのを諦めて帰ったのだそうだ。

かわいそうに。

高度経済成長期の街頭テレビの前か。

進路希望調査の結果は力道山のプロレス中継か。

この時期だけにみんな気になるのは当然だ。
そりゃ掲示に人だかりもできるだろう。
つまり人を押しのけて見ることができたものにだけ、この週末、家でじっくり希望者の人数を踏まえて考える機会が与えられたということで
ある。
国を挙げてICTの活用だデジタル化だと叫ばれている時代に「壁新聞」を愛する懐古趣味が出てくるとは夢にも思わなかった。
あるいは県教委は、人を押しのけて数字を見るぐらいの気概がないと受験には勝てないですよという、今どき塾界隈でも聞かないようなメッセージでも発信したいのだろうか・・・

生徒によると「来週ネットにも出る」と言った先生もいたようだが、果たしてどうなのか、明日その答えが出そうである。
今のところ聞いた話では、やはり前回の調査と同じような傾向のようだ。
岐阜地区の上位校は大変である。