学びの多様化学校


不登校の子どもたちの特例校 設置目標の2割にとどまる 現場は | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241222/k10014675301000.html

「学びの多様化学校」は、もともとは「不登校特例校」として2004年に初めて設置され、2023年、名称が変更されました。
(中略)
対象となるのは、不登校の状態やその傾向にある子どもたちです。不登校の子どもたちが通いやすいよう各学校で工夫がなされています。


学びの多様化学校、このあたりでは岐阜市立草潤中学校が公立では最初に作られ(これが中部地方初の公立不登校特例校だったようだ)、私立も入れると揖斐川町には西濃学園もある。
単独校でなく分校・分教室の形だが今春(2024年春)北方町と高山市にも設置された。
記事によると文科省は全国で300校の設置を目指しているようだが、まだ目標の2割程度であり、設置の予定もないところもあるとか。
そういう中では岐阜県は割と前向きに設置が進んでいるほうかもしれない。
300校というと衆議院の小選挙区の数ほぼ同じぐらいなので、岐阜県でいうと5校ぐらいという計算か。
岐阜地区に(岐阜市内外で)2つ、西濃・中濃・東濃・飛騨で1つずつぐらいという感じになるだろうか。
それぐらいは必要だろうと思うが、もう少し密(例えば特別支援学校と同じぐらいの数)でもいいと思う。

従来の学校生活になじめない子たちにも居場所と学びの機会を提供するのは大切なこと。
最大の問題は従来の学校でも不足しているという教員が確保できるかどうかのようだ。
岐阜市がそうであったように(岐阜市は廃校になった旧徹明小学校の校舎を利用)、「器」の問題は大きくないだろう(都会の一部は知らない)
少子化で廃校になっていく小中高校はこれからもたくさん出てくる。
この地域でも既に立派な学校設備があちこちで暇をもてあましている。
しかし先生がいなくては器があっても仕方がない。
また学びの多様化学校の先生が抱え込むことが多くて忙しくては、一人ひとりに満足な対応もできず、学びの多様化学校の意味がない。
従来の学校以上の手厚い対応でなければならないだろう。
そのためにはより多くの教員の配置が必要だと思うが、教員不足はこういうところにも影を落としている。
社会全体で考えていかなければいけない問題だ。
大きな目で見ると、この国が「人」を大切にしてこなかったツケがこういうところにもだんだんまわってきているように思う。