今日、その床屋さんに行ってきたのだった。
LINEで予約日の前日に確認の連絡をいただけるので不安無く行ける。
ここが開業する前しばらくはちょっとした「床屋難民」だった。
人生の中で「行きつけの床屋」というのがない時期だったのだ。
そう考えると実に偶然なのだが、その偶然のおかげで人生で一番長く通わせてもらっている。
思えば子どもの頃は引っ越しをするたびに行く床屋も変わった。
ある年齢からは坊主頭だったので(大垣市の中学生はみんなそうだった)、家庭用のバリカンで家でやってもらっていた時期もあった。
高校生から大学生にかけて通っていた床屋に特に不満はなかったが、サラリーマンになってからおばあさんが一人でやっている床屋にしばらく通った。
その後、紹介されて新しくできた別の床屋に行きだしたのだが、やがて自分が引っ越したためにそこが遠くなり、さらにあるときあることでちょっとがっかりしてそこに行くのをやめた。
で、次はチェーンの安い床屋にしばらく行った。
安いが当然仕上がりも値段相応。
何だかなあと思っていたときに開業の看板を見たのが今の床屋さん。
いいご主人だったので(そのうえ歩いて行けるほど近いし)すっかり気に入ってそれからずっと通っている。
できれば死ぬまで通いたいと思う。
今の調子だとその前に自分の髪の毛がすっかり無くなっていそうだが。