県教委が先月末に出した今春入試の成績結果の中に調査書(内申書)の評定の結果も載っている(毎年のことだが)。
それがこれだ。
岐阜県教育委員会発表の令和6年度公立高校入学者選抜の成績の概要から。
>令和5年度公立中学校3年生の調査書の評定の分布及び教科ごとの評定の分布である。
と書いてある。
つまり、公立高校受験生だけでなくて(公立)中学校3年生全体の評定分布とのこと。
これを見ても分かるように4は2よりも割合が高く、5は1よりも割合が高い。
教科ごとの分布はまたいずれ分析するかもしれないが、実技教科ほど1や2は少なくなっている(実技4教科ではそのぶん3の割合が高い)。
これを元に計算すると、9教科合計の内申点の平均は
28.215
つまりオール3=27よりも平均値はちょっと上ということになる。
学校でど真ん中、ごく平均的なレベルの成績の子でも「4がとれる可能性がある教科では4を目指して、2や1は避けるように頑張ろう」というのが標準的なアドバイスということになる。
もっともこれは人それぞれで、点数では平均点よりやや上程度でも、通知表の評定になると36近く取れる子も普通にいるし、400点以上取れるのに通知表の評定が30を切る子も珍しくない。
とはいうものの、できれば通知表の評定は高い方がいい。
進路選択の様々な場面でその選択肢の幅も広がる。
定期テストは通知表の評定をつけるための判断材料の一つに過ぎない。
これには両面あって、定期テストの点数がよくても通知表の評定が悪ければ、よかった点数の意味が大きく削られるというだけではない。
定期テストの点数が悪かったとしても通知表の評定が悪くなければ、悪かったテストの点数はほぼチャラだということでもある。
定期テスト以外の要素も大事ですよということだ。