公立と私立

先日、大垣日大から学校説明会参加へのお礼メールが来たことは書いた。
大垣日大もやっと岐阜地区の私立各高校と同じリングに上がって勝負に出ている感じがした。
振り返れば今はきちんと説明会をやってくださる岐阜地区の高校でも、以前はそうでもなかったところはいくつかあった。
私がまだかなり若い頃に行った某校では、我々塾関係者に宗教教育の意義を延々語ってくださった(熱意は分かったのですが…)高校関係者がいらっしゃった。
限られた時間の中で対外的にピンポイントで何を説明したらよいのか、おそらく高校側も分かっていなかったのだろう時代のことだ。
高校側ばかりでない。
眉をひそめたくなる参加者・同業者もいた。

そう考えるとこの三十年、私立高校の説明会でもいろんなことがあったと改めて感じる。
そんな私立高校説明会のシーズンも終わり、これから塾生と併願私立高校について詰めの協議というか確認をする時期にさしかかる。
昨今の公立高校の募集状況を鑑みると、併願私立が本当に必要なのかどうかという話にもなりそうな勢いだが(つまり不合格なら公立高校の第二次選抜に出せばいいじゃないかという意見)、公立高校第二次選抜は定員割れした高校に対してのみ行われ、どこの高校が定員割れするかはふたを開けてみないと分からず、行ってもいいかなと思う高校がどこも定員割れしていない(=二次の募集がない)事態もある…と以前なら説明してきた。
ただ、最近の出願状況で言えば、ほぼ毎年定員割れしている公立高校もある。
しかもこれは高校の再編が本格化するという数年後までは続きそうな状況である。
そういう状況の下、今は万が一不合格になった場合、
①定員割れが恒常化している一部の公立高校に行くか
②私立に行くか
というのを高校の内容で検討する時代かもしれない。
公立高校ならとにかく優先的に選択してもらえるという時代は終わっている。
一方の私立にとっても厳しい状況だ。
通信制高校という新しいライバルの出現もあり、かつてのように黙っていても少なくとも併願の受験者は集まるという時代ではなくなっている。
公立も私立もどこも大変な時代である。