かつて日本が強かった競技ではない競技での躍進も目立つ。
馬術は戦前のバロン西(のちに硫黄島の戦いで戦死した悲劇のオリンピアン)以来のメダルだと言うし、近年伸びてきたフェンシング界も一部残念な結果もあったとはいえ賑わっている感じだ。
日本で頑張っていれば世界も見えてくるという展望がある競技は、国内の各段階の競技者にも希望と夢を与え、活気づくだろう。
そういう意味では野球もWBCとか大谷の活躍で世界(というかこの場合はほぼアメリカだけだが)が見えてきて低落傾向に歯止めがかかったのかもしれない。
賢学塾で頑張った子が高校に進んだ後、北高から東大生や京大生や東工大生になったり、東高から名大生になったりするのも、これに似たところがある。
この無名の小さな塾から将来そういう難関大学に進む子が1人だけでない、何人かいるというだけで、今の塾生には希望となるだろう。
競技をする子みんながオリンピックを目指しているわけではないように、うちの塾に来ている子みんなに東大や京大を目指してほしいわけではないが、そういう存在は大事だと言うことだ。
そういう意味を込めて報告のあった卒業生の大学への進学状況の一部を載せている。
これ以外の進路に進んだ卒業生も自分の希望する道に進めていればそれで良い。
昨年来てくれた卒業生のように、中学生のときからの希望通り、高校を出てから警察官になった子もいる。
高校を出て就職した会社に何十年も勤めて、立派に職責を果たしている卒業生もいる。
大学入試では本人はすっきり晴れ晴れしなかったかもしれないが、就職して転職をするたびにキャリアアップして立身出世している頼もしい子もいる。
目指す道は人それぞれ、開花する時期も人それぞれである。