昨日は済美高校の説明会に行ってきた。
女子高校だった一昔前とはだいぶん変わり、最近は大学進学での伸びが著しい。
専門学科(商業・保育・衛生看護)も進学が基本だと。
昨年も今年も学校全体で国公立大学に20人以上合格させている。
この人数はすでにこのあたりでいうと大垣西高のレベルは超えているが、そういっては昨日我々の前で1時間以上説明してくださった校長先生はおそらく納得されないだろう。
成績上位のコースである選抜特進と特進の両コースをあわせて50~60人でこの結果の大部分を出しているんだぞと。
まあそれを言うと進学について特別なコースを設けている他の(私立)高校はみんなそうだとも言えるか。
そういうこともあるので公平に学校全体で見ても大垣西は超えていると書いた。
昨春と一昨年春には岐阜大の医学部医学科(要するに医者になる学科)にも合格者を出している。
分かっている人には今さらのことだが、このあたりの公立高校でいうと大垣東・大垣南・大垣西からでは国公立大学の医学部医学科にはなかなか合格者を出すことはできない。
つまり国公立大学の医学部医学科を目指すならこの西濃地区では大垣北高一択になるが、大垣北といえどもそんなに合格者はいないのだった。
これに関してはさすが岐阜高校が群を抜いている。
だから北高も医学部医学科の進学者数を別で載せて「うちからも行けますよ」アピールに必死なのだろう。
そのあたりは済美の校長も当然踏まえていて(というかそもそも彼自身が岐阜高校の元校長だ)「国公立大の医学部・医学科を目指すならやはり岐阜高校」と昨日もはっきり言っていた。
「それで駄目だったらうち(済美)に来てください」と。
済美が2年続けて合格者を出したからといって「国公立大学の医学部医学科に行きたい子もうちへ」と言わないあたりは正直と言うべきか(実際今春は国立医医の合格者を出していないわけだし)。
あるいは済美のそういう実績を聞いて入ってきたが学力的にちょっと無理だろうという医学部医学科志望者が在校生にいるのかもしれない。
それはさておき。
少し前の鶯谷のような変貌の過程にあるように感じる済美。
一昔前なら成功していくだろう学校運営の軌道だし、進学に力を入れる高校が増えるというのは私も大歓迎で注目しているが、先日も書いたように済美の志願者数にその勢いが必ずしも反映されていないようである。
少子化の影響ももちろんあるだろうが、世の中の空気あるいは生徒や保護者の意識が変わってきているのもあるだろうか。
昨日の説明会でも昨今流行している通信制高校のことにも触れていた。
学校経営の難しさは単に「少子化」だけにとどまらない。